内容説明
敬吉は、東京西部K市のシルバー人材センター除草班に勤める六十歳。市中の除草作業に精を出す毎日を送る。黙々と草を刈る一人ひとりに人生があり、うかがいしれない思いがある。敬吉もまた、今日も黙々と草を刈る―。だれしもが、いつかは老いてゆく。武蔵野の洪積台地の上に根を張る「命」のありさまを淡々とあたたかなまなざしで描きだす、連作群像小説の傑作。
著者等紹介
三根功治[ミネコウジ]
1951年、兵庫県生まれ。早稲田大学卒業後、川崎サレジオ中学・高等学校教諭、学習塾講師、埼玉・茨城方面での塾経営などを経て現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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