内容説明
その雑木林には、死体が沢山埋まっている―。ここは人生の吹きだまり、墓場ですわ。ひっそりと佇む居酒屋「誘我灯」。そこで出会った「零れ者」たちとの追憶の日々。
著者等紹介
中山英昭[ナカヤマヒデアキ]
昭和27年、香川県生まれ。昭和53年、私立大学文学部哲学科卒業。さまざまなアルバイトを経て、昭和55年より3年間、某宗僧侶となる。還俗し、昭和59年に工事会社に入社。全国出張の現場作業員として各種工事に従事。平成13年、設備修理会社設立。代表兼現場作業員として現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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yamakujira
3
「その雑木林には死体が沢山埋まっている」って帯の文句と、80ページに満たない薄さから、チープなホラーを想像していたのに、つかみどころのない文学だった。短期赴任先の四国の町で通った居酒屋で、吹き溜まりのような人生模様に接して、さらに進んで巻きこまれ、罪のない悲しい犯罪の片棒を担ぐ。自らの人生を嘆きながらも諦めて日々を無為に過ごす回顧録は、汗や油の不快臭をまとうどんよりとした空気が漂うようで、それは文章の妙なのかもしれないけれど、主人公の諦観が伝染して気が滅入る。幻冬舎にも自費出版があるのか。 (★★☆☆☆)2020/08/06
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