夜間大気光のふしぎ―Wonder of the Airglow

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  • サイズ B6判/ページ数 127p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784344914568
  • NDC分類 451.75
  • Cコード C0044

内容説明

地上から80~400キロメートル上空、密度が地上の10億分の1しかない天空の空気がなぜ輝くのか―私たちの生活と密接な関わりがあるのにあまり知られていない夜間大気光についてやさしく解説した、天体ファンや理科好き中高生に捧げる1冊。

目次

第1章 夜間大気光とは何か?(夜間大気光とは;地球大気の構造 ほか)
第2章 中間圏の夜間大気光(宇宙の入り口でひかるもの;中間圏の夜間大気光 ほか)
第3章 熱圏・電離圏の夜間大気光(赤い光は電離圏を映す鏡;大規模伝搬性電離圏擾乱(LSTID) ほか)
第4章 私たちの生活とのかかわり(地球温暖化と中間圏の寒冷化;カーナビが狂う?衛星放送が見えない? ほか)
第5章 夜間大気光の観測方法(超高層大気の観測は難しい;高感度全天カメラ ほか)

著者等紹介

塩川和夫[シオカワカズオ]
1965年神奈川県横浜市生まれ。1988年東北大学理学部天文及び地球物理学科第二(地球物理学)卒業。1990年東北大学大学院理学研究科修士課程修了。同年、名古屋大学に助手として就職。オーロラや地磁気の観測研究を始める。オーロラに関連した磁気圏と電離圏の結合過程の研究で1994年に名古屋大学で博士号を取得。1996‐1997年にドイツ・マックスプランク研究所に文部省の在外研究員として滞在中に、夜間大気光を測定する高感度カメラを開発する大型予算が採択され、帰国。その後、日本をはじめとして世界の20か所以上に、オーロラ・大気光観測用の高感度カメラや電磁場観測装置を設置して研究を続けている。名古屋大学宇宙地球環境研究所教授

鈴木臣[スズキシン]
1978年静岡県浜松市生まれ。2002年立教大学理学部物理学科卒業。2007年名古屋大学理学研究科素粒子宇宙物理学専攻博士課程(後期課程)を短縮修了し、博士(理学)の学位取得。電気通信用大学・研究員、国立極地研究所・日本学術振興会特別研究員、名古屋大学高等研究院・特任助教を経て、愛知大学・准教授。2010‐2011年にライプニッツ研究所、2012年にドイツ地球科学センターの客員研究員としてドイツに滞在(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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6ちゃん

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表紙の写真を見て即手に取った。「夜間大気光」とは、対流圏より上空の大気が作り出す僅かな光のことで、カメラの性能向上が進んだために90年代以降研究が進んできたとのこと。オーロラやスプライトなどは知っていたが、それ以外にも多様で美しい光を大気は放っていることを知ることができた。物理学や気象学について割と固い内容なのだが、簡潔かつ平易な文体で、すいすいと読み進めた。素粒子物理学はどうもとっつきづらいのだが、このような魅力的なテーマとなら、学習しやすいのでは。夜空を見るのがより楽しくなりそうな一冊。2018/05/10

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