経営者新書
「子なし」のリアル

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  • サイズ 新書判/ページ数 203p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784344914018
  • NDC分類 367.3
  • Cコード C0236

内容説明

近年、メディアで少しずつ取り上げられるようになった「子なし」問題。たとえば、子どものいない人々を「子なし」と呼んだり、無神経な発言を浴びせたり、職場で損な役回りを押しつけたりすることが実際に起きている。本書では、子どものいない人々と数多く向き合ってきた著者が、彼らが直面している現状を吐露。まだ多様性を尊重しているとは言いがたい日本社会に一石を投じる。

目次

第1章 無神経な発言、職場環境や社会インフラの不整備…。孤立を深める「子なし」の実態(メディアでも顕在化しつつある「子なし」のリアル;子どもがいない人が直面する社会の実態 ほか)
第2章 生涯未婚率の上昇、DINKsブーム…。「子なし」が登場した社会的背景(生涯未婚率と初婚年齢、出生率の移り変わりから見えるもの;新たなライフスタイルに惑う妙齢男女 ほか)
第3章 「子なし」たちの声から読み解く。多様性を尊重する社会実現へのヒント(子どもがいない人たちが語る本音に耳を傾ける;「『欲しいから産みたい』というエゴは、許されないと思ったんです」―Yさん 51歳女性・既婚・パートタイマー ほか)
第4章 「子なし」から「ノンファン」へ。誰もが輝ける包容力ある日本社会を目指せ(「子なし」問題の解決に向けた提案;子どものいない人「ノンファン(Non Enfant)」という言葉 ほか)

著者等紹介

奥平紗実[オクダイラサミ]
東京都出身。慶應義塾大学法学部政治学科卒。大手電機メーカーの国際事業部をはじめ数社にて貿易、秘書、販促などの業務に携わり、約25年間一般企業に勤務。その中で担当したセミナーの企画、運営に興味を持ち、2016年4月、40代以降の世代に学びや交流の場を提供する株式会社ハーティスマイルを設立する。子どもがいない人のコミュニティ参加や情報交換の場が少ないことに問題意識を持ち、彼らを“ノンファン(Non Enfant)”、コミュニティを“SmileとSocial、Life of No Kids”から“SLINKS(エスリンクス)”と名付け活動を開始。交流の機会や情報交換を促進するため、Webサイトの運営や交流会、イベント開催を行うかたわら、ブログでの発信を続け、多くの読者の共感を呼んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うさうさ

28
子どものいない人を蔑称的に「子なし」と呼ばれてるんだね。私も子なしなので、子なしの思いや葛藤、それに至る背景は想像や共感が及ぶ範疇のもの。子なしが原因で職場で子あり女性からそんな嫌がらせをされてるなんてにわかに信じがたい。冒頭で多様性を尊重できる社会に!とあるので、「子あり」のリアルも聞かないといけないのでは?2018/02/21

とよぽん

26
いろいろな事情で子供を持てなかった人、持たなかった人、亡くした人、結婚していない人、それらの人たちの様々な事情(「子なし」のリアル)を、この社会は理解しなければならないと筆者は説く。これを読んで、子供を持つ人のリアルも理解してもらわないと不公平だと思う人がいる。どちらが少数派か?日本の平均的な家族像を考えれば分かる。有るものは有ることで苦しみ、無いものは無いことで苦しむ。ならば、互いの苦しみを理解していこうとする、そこに社会の目指すべき方向があるのではないだろうか。2018/05/04

suite

17
「子どもがいない人にはわからないよね」は私には、仕事の妨げになる恐ろしい言葉なので、誰からも言われたくないと思って、最大限気を付けているつもり。一番嫌いな言葉かもしれない。最近話した歳が同じ独身女性が「『結婚したことがないからあなたは苦労がわからない』と親に言われる」と話すのを聞き、「『そんなことはないしわかる意味もない』って言ってあげてください」と思わず口走った離婚歴ありの私だが、この手の多数派から少数派に投げ付けられる「あなたには分からないでしょ?(若干のマウンティング?)」は本当に好きになれない。2018/10/01

ず〜みん

6
図書館の本で読破。そもそも子なし女性は相対的に人数が少ない上、「欲しくてもできない」「まぁそのうちできるでしょ?」「要らない」と3パターンに分かれ、更にそこに「かつてはいた」という層も含まれていく。そうすると、自ずと「子あり」のニーズよりもニッチで、多様化されているので、支援や理解を得られず辛い思いをしたりすることが多い。著者のような取り組みが有名になっていけば孤独さを感じることなく似た境遇の人達で話し合いやすいのかも?2021/05/05

ぷまこ

6
独身。結婚に対する憧れがなく、子供が欲しいと思ったこともなかった。両親からは「孫が欲しいな〜」「あなたは子供がいないから分からないのよ」と言われ続けていたが、言われるのは仕方ないと思っていた。本書を読み、これらの行為がマウンティングであることを知った。親の価値観が正しいとは限らない。自分は自分の価値観でものを考え、意見を述べて良い。そのことを教わった。「子なし」に光が当たる時代が来ることを願う。 2019/09/09

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