内容説明
こころの病を抱える人が生きるためには、デイナイトケアの治療しかない。日本精神医学・医療の常識と闘いつづけている著者が語る。
目次
第1章 私たちは「かっぱの世界」に住んでいる―こころの病を抱えた人たちのリアル(私たちは「かっぱの世界」に住んでいる;5度も切腹した銀行員 ほか)
第2章 日本には「精神病院」が多すぎる―これからはデイナイトケアが必要だ(外来のクリニックでは時間が足りない;入院でも外来でもない医療施設が必要だ ほか)
第3章 こころの病は閉じ込めてはいけない―日本の精神医療が歩んできた道(日本の精神風土が織りなすもの;こころの病をもつ人はヒーローだった ほか)
第4章 アルコール依存症、精神科医の闘い―依存を断ちきる難しさ(精神衛生センターでの試み;異例の抜てき、34歳で副院長に就任 ほか)
第5章 生きづらさはあなたのせいじゃない―「こころの病」の治療は社会全体で取り組む(社会で生きづらい人を誰が助けるか;なぜイタリアは精神病院を全廃できたのか ほか)
著者等紹介
榎本稔[エノモトミノル]
医療法人社団榎会理事長。医学博士。1935年生まれ。1957年東京大学教養学部理科二類修了。1961年東京医科歯科大学医学部卒業。1975年山梨大学保健管理センター助教授。1988年東京工業大学保健管理センター教授。1992年榎本クリニック院長。1997年より現職。拓殖大学客員教授、日本「祈りと救いとこころ」学会理事長、日本「性とこころ」関連問題学会理事長、日本外来精神医療学会名誉理事長、日本精神衛生学会理事、日本デイケア学会理事など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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