内容説明
「完全なバーチャルオフィスを構築せよ」政府直轄の特命組織に属する竹下結依のもとに突如指令が下される。開発現場との衝突、政府からの無茶な要求、妨害を目論む謎の組織。国に何が起ころうとしているのか。誰が、何のために妨害するのか。現実と仮想空間を行き来する中で、次第に真実が明らかになっていく―
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
HMax
8
プロジェクトを完遂するために何が必要か?ファシリテーション、チームビルディングについて、シンギュラリティを味付けにして分かりやすく物語にしたビジネス書。「メンバーのメンタルケアのために話を聞き共感する。」「トイレを使う人が心地よくなることを目的と考え、汚れを落とすことは、そのための一手段」2018/10/27
うぬ山
6
新日鉄住金ソリューションズの若手有志によるプロジェクト型小説。1人の作家が書いた小説となんら遜色ない完成度だった。 一応ラノベにカテゴライズされるとのことだし、さくさくと読めた。設定は厨二心溢れる感じ。ITとかはそんな詳しくないけど、納期にばかり縛られるのではなく、使用者の事を第一に考えてプロジェクトを進める点など、おしごとストーリーとしてもなかなか良かったと思う。 感想記事→http://utsuyama27.com/singularity/2017/04/25
kobaton
4
不安!シンギュラリティって具体的に何が起こることなのよ...って凡人は思う。そんな動機でこの本を読み始めたが、当たり前にその応えはなかった...人工知能の発達が人類の制御を超えた時、具体的に我々の生活にどんな影響を及ぼすのか。自己の思考スピードを超えた変化に凡人はただただ不安になる...だからきっと、人が人として生まれてきた意義を今、考えるべきなんだ。個としての尊厳、集団だからこそ成し遂げられる成果。作者たちはそんなことを表現しているのだろう。2017/10/13
k1nishi
3
題名は「シンギュラリティ」だが、内容はシステム開発に関するプロジェクト小説であり、シンギュラリティそのもののことをもっと書かれていると期待していたので、かなり違うと感じた。 Sierの若手社員数人が、Sierのことをもっと知ってほしいという目的で書いたものであり、話自体は面白かったので、合格点といえるだろう。2017/10/09
spike
3
まあある種実験小説ではあるので、形になっただけでもよしとする感じですね。まあまあ面白かったし。ただこのタイトルは盛りすぎ(というか違う話)かなあ。2017/07/16