内容説明
偉大な天才のダメッぷり。同時代の2人の巨匠を比較!画家の人間性に迫る。
目次
1 ルネサンス頂上対決 レオナルドvs.ミケランジェロ
2 独ルネサンス親方対決 デューラーvs.クラーナハ
3 バロック劇的明暗対決 カラヴァッジョvs.レンブラント
4 世紀末“運命の女”対決 モローvs.ロセッティ
5 リアリズム対決 クールベvs.マネ
6 印象派「らしくない」対決 ドガvs.セザンヌ
7 ポスト印象派“破滅型”対決 ゴッホvs.ゴーガン
著者等紹介
山田五郎[ヤマダゴロウ]
1958年東京都生まれ。編集者・評論家。上智大学文学部在学中にオーストリア・ザルツブルク大学に1年間遊学し西洋美術史を学ぶ。卒業後、講談社に入社。「Hot‐Dog PRESS」編集長、総合編纂局担当部長等を経てフリーに。時計、西洋美術、街づくりなど幅広い分野で講演、執筆活動を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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TakaUP48
58
①ルネサンス頂上対決:レオナルドvsミケランジェロ:裸vs馬②独ルネサンス親方対決:デューラーvsクラーナハ:イタリアvsドイツ③バロック劇的明暗対決 カラヴァッジョvsレンブラント:神の光vs意志の光④世紀末“運命の女”対決:モローvsロセッティ:幻想vs実在⑤リアリズム対決:クールベvsマネ:労働者vsブルジョワ⑥印象派「らしくない」対決:ドガvsセザンヌ:女性恐怖vs?ヘタ⑦ポスト印象派“破滅型”対決:ゴッホvsゴーガン:自傷vs放浪。「単語」による対比と「つき合うなら、どっち?」も面白かった!2022/10/11
シフォン
40
五郎さんの解説は、画家の別の側面を見ることができて楽しい。レオナルド・ダ・ヴィンチvsミケランジェロとゴッホvsゴーガンはいろいろなところで比較されるが、ダ・ヴィンチは作品を完成させずに自由に描き続けた人で、ミケランジェロは相次ぐ注文に縛られながら作品を作り続けた働きすぎな人だったのね。カラヴァッジョとレンブラントの光と闇の画風と人生についての比較はなるほどと思った。引きこもりモローと浮気者ロセッティの運命の女対決、クールベとマネの印象派の父対決ふむふむ。2021/08/12
Nat
37
図書館本。さらっと読めた。モローとロセッテイなら、モローかな。2021/02/07
booklight
35
どの絵もうまいなぁ、というだけだったのが、時代背景や求められるものによって、その時代に受け入れられるかがわかって面白い。芸術性、という言葉ではわからない、技術、アイデア、流行り廃りが理解できる。人間性との兼ね合いもあり(すべてが破滅型ではない)、画家も大変だ。セザンヌはヘタウマなのねとか、ゴッホは急にうまくなったんだとか、ダヴィンチは移り気でミケランジェロはしっかり屋とか、違う側面からも絵に興味が持てた。2020/07/25
コーデ21
24
<同時代の2人の「巨匠」を比較し、画家たちの意外な一面を垣間見ていきながら西洋絵画の知識を得る「知識ゼロ」シリーズ三冊目> コロナ禍でおこもり生活が続く中、偶然見つけた山田五郎さんのyoutubeチャンネル『大人の教養講座』! 軽妙な語り口に惹きつけられ、すっかり五郎さんファンに~♡ 今作は動画で紹介されてるエピソードが多めだけど、ダメンズ勢ぞろい(笑)の巨匠対決が盛りだくさんで楽しい一冊。カラー図版も多めでお得感あり^^2021/06/22