出版社内容情報
駐車場の片隅で産まれた一匹の黒猫。兄弟と違って、毛足が長く、まるでモップみたい。臆病な性格から、いつも行動に遅れ気味で、母猫のオッパイにもありつけない。そんなある日、突然に母猫を失い、兄弟はバラバラに……天涯孤独となった黒猫は、必死に闘い、食べ物を探し、必死に生き抜こうとしていた。腹を空かせて彷徨っていたとき、独り暮らしのばあちゃんが住む家に迷い込んだ。そのばあちゃんは、夫を失い、生きる希望を失いかけていたけれど、庭先に訪れた野良猫に、嫌いな弁当のおかずをくれたのだ。人間に対して不信感しかなかった野良猫にとって、生きるすべを得るとともに、はじめて「ヒトの温かさ」をしることに……。でもそれは、ばあちゃんにとっても「かけがえのない生きる希望」となっていく。いつまでも続くと思われた幸せな日々だったが──。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
小梅さん。
12
1人暮らしのおばあさんと不器用な野良のクロネコ。 出会って、少しずつ近づいていく様子にほっと温かい気持ちになった。 それだけに、終盤のあの展開には涙涙。 決して悪人も意地の悪い人もいなくても、不幸な出来事は起きてしまう。。。 命の重さとぬくもりをしみじみ実感。2022/10/02
きあ
3
【丸図書】2023/02/05
きのと
2
たまにはこういうのも良き2024/03/09
morigaoka
0
もじゃに話しかけているおばあちゃんは、素直で、おだやかで、優しい. 息子と接するときは、素直になれず、ちょっと気が強い態度を見せる. ひとりぼっちの生活で寂しい思いをしていたからかな…2024/09/01