内容説明
金木犀の花が咲く頃、必ず見る夢がある―。和奏は大切に抱き締めてくれるその人をいつしか王子様だと思い、現実でも会いたいと願ってきた。大学生になり、偶然出会ったグリーンショップオーナーの小野坂を一目惚れの勢いで好きになってしまう和奏。この人こそと思い定めるが、彼には、金木犀の季節に捜し続ける忘れられない「誰か」がいて…?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
黎明卿(禍腐渦狂紳士タッキー)
91
【好きだよ、和奏。ずっと、腕に抱いて……離さない(宗矩)】エロス度★★グリーンショップのオーナーと大学生によるちょっと不思議な2人の巡り逢いを描いた作品。〝カナ〟を捜す宗矩と、〝王子様〟を捜す和奏。夢や〝狭間の世界〟という不思議な場所で出会い、現実でも互いに惹かれ恋に落ちていく過程が、切ない焦れがあり、甘さもあってよかったです💕金木犀が香ってくるような背景、そして本当は淋しがり屋な宗矩の傍にいたいと願ったカナの想い。ようやく結ばれた恋に、小冊子でカナが和奏を通じて宗矩に想いを告げられた感動が尊いです😭2019/09/26
きょん
18
生者と死者のあわいの世界が不思議でロマンティック。転生ものって以前の自分と現在の自分のどちらが愛されているのか拘りだすとドツボに嵌ると思うんだけど、その思考の行き止まりに行き過ぎないのも良かった。2019/10/12
まふぃん
16
前世と今が交差する話だけど、前世が明治くらいかなと思っていたら、割りと最近でびっくり。夢の話も加わり、行ったりきたりするけど、いい感じに纏まっていて、読みごたえありました。近所にこんなカフェあったら通いたいな。2020/09/26
へへろ~本舗
8
1CP成立すると周りにも影響するということで新田さんのスピンオフあるといいな。2019/09/29
cikorin06
6
良かったです。途中にぐっと嵌るものが有りました。意外性も有り、ツボでした。楽しく読了。2020/02/27