内容説明
父の死をきっかけに陥れられ没落した花宮子爵家の次男・雪人は、記者として怪盗「夜叉」を追いかけている。そんな雪人にとって、失踪した兄の親友で人気作家・大笠晃一は何かと頼れる存在だ。ある日、警視庁からの要請で、夜叉が狙う首飾りを女装した雪人が身につけ夜会に出ることに。その夜会で、夜叉と遭遇した雪人は唇を奪われてしまい…!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
*ちえ*
10
紙本。大正浪漫に作家と記者とミステリー。和泉先生だよね?ほんとに?と思った。サクッと読了。なんども江戸川乱歩のあの作品のオマージュか?という気分になったよ。ペーパーは甘々だった。。2017/03/03
nyan
2
兄の親友で人気作家×駆け出しの記者。大正浪漫香る帝都で怪盗・夜叉が巻き起こす事件を追う記者の雪人。没落する家の仇である福田家に一矢報いるため、周りの心配を聞き入れず名を上げたいと奮闘する跳ねっ返りな姿が可愛い。雪人を兄のように穏やかに庇護しながら執着を見せる晃一さんも素敵でした。大正時代に現れる義賊の怪盗ってだけで怪しくて楽しい。スピンオフの友人・戸次が気になる。2022/02/06
tanya
2
作家買い。時代と怪盗があってて、謎解きも最後に纏める辺りは流石だと思います。雪人が大人なのかとちょっと心配になりますが、その性格で惹きつけているのでアリなのかも・・楽しく一気読みでした。2020/01/18
Elm
2
honto2018/05/13
モカ
2
yocoさんが描いた表紙がとても素敵!中身は私が大好きな大正浪漫あふれる物語。「今宵は茶番劇の始まりだ」という台詞がワクワクします。天笠さん(攻め)が執着ぎみなのもとても良い!!濡れ場は最後くらいしかありませんが、雪人の性格からしてもこの程度でまとめてくれていて丁度でした。その分、時代の雰囲気や言葉を楽しめました。お兄さんが大丈夫なのかは次巻のスピンオフでということで。2017/08/09