出版社内容情報
凶悪犯罪者を抹殺する為に秘密裏に造られた「猟獣」。日本狼の遺伝子を持つ睦月は研究所で白銀の美しい人狼・月貴と出会うが…?
内容説明
凶悪犯罪者を抹殺するために秘密裏に造られた「猟獣」―。日本狼の遺伝子を与えられた睦月は、金色の眸と白銀の毛並みの美しい人狼・月貴に出会う。彼と一緒にいるために懸命に生きようとする睦月だが、猟獣の朋と闘うことになり一方的に傷つけられたショックで人に戻ることができなくなった。そんな時、月貴に「俺を好きになって」と告げられ…?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
楓
16
旧版は読了。このシリーズが大好きだったので迷いなく購入。睦月が堕ちていく過程が辛くて悲しいと何度も思ってしまうのよね。沙野さんのサイトでは鍵付きですがSSが読めます。それもまた嬉しい。2016/01/31
華緯
15
面白かった。文庫化だけど設定が特殊で日常らしい日常がないからか古さは感じなかった。でも獣人の“日常”設定が苦しい。淘汰されることが当たり前で、明日は廃棄されずに過ごせる保証が無いことを理解しているこども…。そこから生きる縁を見つけ、月貴に向かって手を伸ばすように生きぬく睦月…。外的要因で堕ちていく経緯が…哀れで…そんな睦月を愛する月貴が切ない。最後がハピエンで本当によかった。各キャラが最後まで堕ちなかった理由もいい。朋はどうにも好きになれないけど、成長が見られるのはいい。関連作あるみたいなので読む。2016/01/18
さとみん
11
ノベルス既読。不完全な人の手で作られた猟獣の歪さと高位種の良心の欠落。そして猟獣を扱う組織の問題。これらを猟獣とブリーダー両方の立場から語られるのがツボだった。カップルでは伽人が一番好き。書き下ろしの『おとぎ話』はそれぞれの幸せが垣間見れてよかった。2016/01/17
こいけ
10
旧作・前作未読。獣系ってモフモフとか甘い感じだと勝手に思って読み始めたら、なんだか違って切なかった。しかも好きになった相手がふらふらしてて、想いは伝わっているはずなのに届いてない切ない感じが苦しかった。月貴のために生き伸びて、苦痛も耐えたのに、あんまりじゃないか。生殺し状態…睦月は本当によく頑張った。と思ったら、まさかのウイルス感染で窮地に陥るし…不憫んで。でも、ようやく最後の方で月貴の心情が分かり、読み手としては少し納得できたところもあるけど、睦月にちゃんと伝えて愛してあげてほしいな。朋が後半株急上昇!2016/02/14
beniko
7
飛月×尚季を支えてくれていた月貴×睦月のお話。猟獣の置かれた環境、苦悩がより詳細に描かれていて、飛月が尚季といるために耐えた内容に戦慄。睦月が幼い頃から月貴一筋で、月貴といるための努力が報われ一緒にいられるようになって嬉しい反面、月貴の行動を思うと切なかったが、月貴の想いを知ると、それ以上に切なかった。壱郎と次郎、高位種猟獣の朋とブリーダーの甲斐の関係も絡みながら、猟獣の状況を変えていく流れが希望を生む。命の期限を見つめて共に生きる彼らの深い愛に涙。飛月×尚季のその後のSSも収録。睦月溺愛の月貴、最高。2023/08/07
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