出版社内容情報
清閑寺家の長男・国貴は幼馴染で使用人の息子である遼一郎と再会する。些細な誤解から引き離されていた二人だったが…?
内容説明
没落しつつある名門・清〓(かん)寺伯爵家。その長男で陸軍軍人の国貴は家を守るために奔走する中、かつて身分の違いゆえに引き離された使用人の息子で幼馴染みの遼一郎と再会する。遼一郎との関係に国貴は安らぎを覚え彼に惹かれていくが、遼一郎は命に関わる大きな秘密を抱えていた。それを知った国貴は、自らの身体を差し出して彼を救おうとするが…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きなこ
15
シリーズ1作目、「暁に濡れる月」を過去に読んで、このシリーズ気になっていたのだがなかなか揃わず、諦めていたところ文庫に。お互いがお互いを大事と思うばかりにすれ違いが多かったが、最後は家も家族も仲間も捨てての逃避行。でも父親筆頭に和貴やら浅野やら周りがなかなか個性的で、このカップル少し霞んでたような…2016/02/18
りんご☆
12
読了2017/12/02
たにしぃ
10
旧版買うだけ買って積んでたら新版が…没落貴族!最高!しっかり者の彼がこうなると残りの家族の行く末が嫌な予感しかしない…続き早く出て欲しい!(新版待ち)2015/08/06
愛希
8
シリーズ1作目。使用人の息子×名門伯爵家の長男で軍人。時代もの。幼馴染み。身分差違い、受けは家のことや自分の立場のせいもありなかなかうまくいかない2人だった。攻めが敬語なので主従感があり最後はまさに愛の逃避行。そして妖艶な受けの父が気になる。 ★★★☆☆2016/02/20
蓮
5
清かん寺シリーズ初読みです。ずいぶん前の作品にびっくり。同人誌を購入するも肝心の商業誌が入手できず文庫版での発行に感激です。没落目の前の家に縛られてるエリート軍人・国貴と元使用人の子で反社会的主義に傾倒している遼一郎。良かった~❤お互い対極に位置しながらの幼い頃からの思慕が再会の時を経て恋心に昇華していく過程や背景に没頭。家に縛られていた国貴が遼一郎欲しさに余分な物を削ぎ落とし捨てていく様が良かった。おっとりなお坊っちゃまの後先考えず猪突猛進も可愛げあった。国貴を見つめる遼一郎の隻眼はミステリアス続く→2015/10/13