内容説明
二十歳の誕生日を境に、ヴァンパイア・櫂の伴侶となった“浄化者”の律也。一緒に過ごす時間の少なかったふたりは、ようやく新婚旅行ともいえる旅に出て別荘で蜜月を過ごすことに。しかしその後、過去の浄化者について調べているうちに、今は律也と共にいる石の精霊・アニーにも関係があるらしい悲しい事件のことを知り―。待望のシリーズ第3弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えみみ@ヒプマイ沼
39
メインカプのラブも取り入れつつ、別キャラのお話をガッツリ進めていけるのがすごい。単純に夜の種族たちのお話として面白かったです。前作でも思ったけど、なかなか展開が読めない!...確かこの作品の同人誌を持っていたはずなので探してみる~2015/05/24
まかろん@大人腐乙女
33
よりいっそう世界観が大きくなっています。今回は精霊アニーの哀しい過去が絡んで来るので、櫂と律の甘い甘い新婚旅行が初め数ページありますが、その後がぐっと濃くて、ベッドシーンはだいぶ少なくなりました。私は基本的にはカタカナの名前や町が出て来るファンタジーが苦手なのですが、このシリーズは本当に好きで読みやすいです。相性かなぁ。また伏線が張られたので、次巻どうなることやら…と思いますが、同じように不安を抱えながらも主人公の律が、強い心に成長して行っているのも楽しみです。2015/10/19
このん
29
(2014年9月21日3861)夜の種族のもの達が最も好む純粋なエネルギーを持つ『浄化者』の律也と貴種のバンパイアの櫂。伴侶となりアドリアンの城に招待されるがそこで巻き起こる事件。アケディアの長ラルフも登城し、ラルフと伴侶だったクリストフのお話やクリストフと常に一緒だった『石の語り部』で現在はアニーの過去が色々と解き明かされていく。ちょっとウルっととした。夜の種族の3人の長が律の出現により関係を改善させて来ている。これから他の氏族との関わりも興味深い。最後のクリストフが破壊者になってからのお話も良かった。2014/09/21
tera。
24
「ヴァンパイア シリーズ」第三弾。今回は他の氏族との関わりや、アニーの過去が明らかに。お互いを大切に思いながらも、一方的に庇護したりされたりではなくなってきた櫂と律が、対等な関係に落ち着こうとしていることが、共に生きていくという決意のように感じられた。伏線が幾つも回収されずに残っているので、このシリーズはまだ続くって事なのかな。一つの命を終えても尚、愛しい者たちの幸せを祈り続けたクリストフの気持ちが切なく、アニーにはこれからの長い時を今度こそ、主と共に最後まで過ごしてもらいたい。2014/05/21
nono
18
BL。シリーズ第3弾。再読。新婚旅行中の彼等は言うまでも無くひたすら甘い^^しかし今回は石の精霊アニーの話に再び落涙。甘いばかりではない夜の種族の卑劣な罠に愕然としつつ、律也を守る櫂の覚悟が力強い。子犬なアニーの胸のうち、そして運命に惑わされる人魚に心を寄せつつ、壮大な物語を堪能。2017/11/24
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