内容説明
行方不明の母―その情報の断片に触れた小山臣は、以来、幼い頃からの実体験を夜ごと夢に見るように。過去の悪夢に怯えながら目覚めては傍にある秀島慈英の存在に安堵の息をつく臣は、母のことに向き合う決意をする。そんな折、慈英と契約関係にあるエージェント、アインが臣に「慈英をちょうだい」と言い放つ。驚き、怒りを覚える臣だが…!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
辺辺
34
崎谷さん作品を読むのは結構しんどいといつもCDのほうを楽しみにしておりましたが、今回単品でトライ。感性不一致でもございませんし、内容も納得のいく物ですが、単細胞の私にこの厚みに膨らませて書く枝の数が多すぎて、脳内処理分析と萌えツボ探究の同時進行では些か高業だったよう、なので、作品感想は控えさせて、スッキリバージョンのCDを待ちたいと思います。2013/12/21
NAO
33
やっと読めた!長かった宗教絡み事件諸々はあまり興味なく…wやっぱ2人の心情や関係性の変化、会話が読みたいので、あまりいちゃいちゃもなく寂しかった。臣さんの不安定さは相変わらず怖いし、また勝手なことしてやらかしたし、なんて学ばない男なの!と叱りたくなった。記憶喪失ネタからこっち、どうも2人の関係がしっくりいかなくなって辛かったけど今度こそ大丈夫だよね?プロポーズシーンでは涙、涙。お幸せに。慈英が初夜に指輪をしてないのは汚さないためだよね?!ドラマCDになるとして女性がいっぱい喋るのがちょっと嫌ですw2015/01/03
那義乱丸
33
前作のことをほとんど覚えてないまま読み始めたので光臨関係はなんとなく理解しつつな状態で読了。でも特に問題はなく。どこかまだ不安定さを拭いきれていない臣に覚悟をつけさせるため必要だったのだろうけど終盤の展開はなんとも言えない気持ちに。臣の浅慮さへの苛立ちも感じたり。この本でのもう一つの軸である臣の見る悪夢の形で綴られる彼と母の過去は読んでて辛かった。この後第三部があるとしたらまた母の件が蒸し返されることもあるのかもだけどとりあえず今の臣の中では消化できたのかなと思う。慈英ともきちんと結ばれたことだし。2013/12/18
せ〜ちゃん
32
★★★「慈英&臣シリーズ」第7弾。 前作『たおやかな真情』で伏線が張られていた臣の失踪した母親の影が、続いている宗教団体の事件を追う中で関連付けられています。 父親の影を追っていた時の臣とは違い、とても落ち着いた様子で…自分を作って来たものは誰から生まれたとかどう育ったではない…と今の自分への理解もあったのに…。慈英のエージェントとなったアインの登場でまた面倒くさいよ( ̄∇ ̄)♪ アインはウザかったなぁ〜…慈英は何故こんな人と契約したのか不思議で仕方ない。 男前な臣が全く見れなくなったのが残念でならない!2016/11/04
きのこ
21
お借り本。シリーズ第2部完結。2016/06/10