内容説明
青年実業家・野口拓朗は、ある日取引先の社長・只沼に「愛人」の美しい男性を紹介される。その愛人・小島伊知也は十年経った今でも忘れることが出来ずにいる拓朗の初恋相手だった。時折、駆け引きめいたやりとりを仕掛けてくる伊知也に戸惑いながらも、距離を縮めていく拓朗。只沼の愛人と知りながら、伊知也の魅力に心縛られて―。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
祐@暫しお休み中
8
小川さん初読み。言い方悪いけど愛人やってる初恋の人を寝取るというカタチになったわりに、ほとんど突っかかるところなくスルーっと流れていく話だったなーという印象。愛人関係も愛人と呼べるものでもなかったのでドロドロさもなく、受けも小悪魔的な素振りをするものの根が捻くれてないのでサックリ読めた。なんだろう、受け攻め二人ともキャラが薄いのかな。攻めも今一つ半端な感じで、慣れてんのか慣れてないのかヘタレなのかSなのかよくわからなかった(苦笑)まあ締めの蜜月感たっぷりなSSは良かったし、終わりよければすべて良しかな。2013/03/08
taki
7
思い出の一番大事な部分を忘れるなよ〜…と思いました。(フォローの文章がありましたが、それでも!)最終的に恋愛も仕事も上手くいき、只沼さんとの関係も壊れることなく終わって、よかったです。お仕事の設定の細かさは流石小川先生。お仕事描写が続いても、文章が綺麗なので苦になりませんでした。イラストも繊細で素敵でした。2013/02/11
zwei
6
「一人でいるのが寂しいんじゃなくて、気持ちを共有できる人がいないのが寂しいんだと思う。…」只沼さんがかっこいい。あとは特にはこれといって。2012/11/21
諏訪 聖
5
初作家さん。タイトルからしてもっと切ないのかと思っていたのだけど切なさ控えめでした。なんというか…もっと熱烈に想い合ってる感じが欲しかった気もします。もしかしたら受けのパトロンとのお話しにして今回の攻めが当て馬だった方が萌えたかもなぁ・・・2013/06/22
こまめ
5
お話としては普通に読みやすかったし分かりやすい文章で良かったと思うのだけど。ひとつだけ…只沼と愛人関係にありながら、親子のようだったというのがいまいち??となってしまった。都合よすぎるような。イラストは素敵でした。2012/11/29