内容説明
京都のＫ大学に大正時代から残る吉田寮。強烈な個性を持つ学生達が住まうその寮で院生の織田和祐はまるで蒸留水を飲んで育ったように涼やかな容貌の杜司篁嗣と出会い、浮世離れした杜司の佇まいに惹かれていく。先輩たちのお節介もあって両思いの関係になる二人だが恋に初心な杜司と年下の織田の距離は微妙で…！？書き下ろしを収録して文庫化。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
このん
35
(2014年4月10日3665)京都国立K大、吉田寮の中での織田君と杜司の緩やかな恋。と言うか寮なのでなかなか進めない。でも、面白かった。杜司を愛してやまない織田君を弄る杵柄達。杵柄、藤原、周の3人は誰が怖いって、飄々とした杜司を1番恐れてる。杜司が織田君の事をきちんと好き！と自覚して嫉妬もする。笑える所もあり良かったです。2014/04/10
ムック
20
面白かった～！前作と同様、作中に流れる涼しげな雰囲気はここだけ時間の流れが違う様。三悪は相変わらずいい感じにうっとうしく、織田も相変わらず爽やかで、そんな中、杜司の可愛さが半端なかった～！女子に嫉妬してその気持ちの正体に気づかずモヤモヤしたりして・・。楽しすぎて久々に読み終わるのがもったいなかった。しかし今回もまた挿絵が表紙のみかー、と思って読み終わってみたらカバーで口絵をはさんでた。やった～皆が見れた！それだけで満足♪2011/04/21
うにすけ
16
短編集になるんですかね。面白かったです。口絵はうっとりと見てしまいました。凄いな～～ここまで描いてくださるなんて…周さんが周さんっぽい、笑。お正月に帰省するお話が一番にやにやしてしまいました～。もっと読みたいなぁ…2015/12/08
ちるる
16
短編集。やはり今巻の目玉は怒った杜司さんかな。吉田寮の面々と空気感が相変わらずいい。仲睦まじい杜司さんと織田くん。ふたりの会話は私の頭の中で全て吐息と囁きに変換されていました…なんか静か〜に囁き合ってるイメージです。ふたりの世界〜w2011/09/07
さち
16
旧版を読んだところだったのでとりあえずは書き下ろしを読了。相変わらず杜司の一目置かれているというか、三悪に恐れられているというか…そういうところがすごいｗそして最強ｗプロポーズにはきゅんきゅんきた。２人のこの空気感がとても大好きだ。口絵は念願のみんなが載っていて満足満足。2011/04/15
