内容説明
バンドを「女だから」という理不尽な理由でクビになった高校生・西条朱音の元にかかってきた一本の電話。「一緒にバンドをやらないか」―天才ミュージシャン・藤谷直季からの突然の誘いに朱音は戸惑うばかり。翌日、藤谷の結成したバンドのメンバーと出会った朱音は、なし崩しのまま、彼らとともに歩んでいくことになったが…。名作「グラスハート」シリーズ第一巻、待望のリリース。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
chisarunn
6
文庫で全部持ってるんだけど、かなり日焼けしてきたんで買い直しました。もちろんコバルトの方も捨てないよ。書き下ろし短編がついてるのも嬉しいな。バンドもので、BLじゃないので主人公はドラマーの女の子。自分、バンドもの好きっていうのもあるけど、当時ここまで音楽をぶっとんだ書き方、個性的な表現(なんて言葉じゃ言い足りない)で描写した小説って読んだことがなかったのでハマりました。いまでも充分面白いよ。でも今、初読だったらちょっとキツいかも。主人公たちとそう変わらない歳の頃、読めてよかったです。2023/07/21
ちびのすけ@灯れ松明の火
6
コバルトで読んでいて途中で挫折したら新装版になって出ていたので買ってみました。時代を感じるけど朱音がキリッとしてる子なので男子社会に馴染んでました。反面嫌なオンナも出てきて…。書下ろしまで読んだところで、なんだが藤谷センセイと高岡さんの愛の物語ダナーと思いましたf^_^;2013/10/23
漢方売り
5
コンサートシーズン前にテンション作り。個人的には一番好きな音楽物の小説。音楽をオンガクと書いてみたくなる世界観や頭に音が鳴り響くような描写が好きです。2015/03/29
季花
4
朱音ちゃんより若かった頃に好きだったシリーズの新装版。随分前にこちらと『イデアマスター』だけ購入したものの、間の巻が中々揃えられずに長い間積んでしまっていました。バンドに関する知識が全くなかった当時と今では、読み手である私自身の感覚も変化しているのが何だか不思議な心地。当時は藤谷さんと朱音ちゃんの関係が好きだったのですが、今は真崎さんとのやり取りも悪くないなと思えてしまいます。今とは価値観や音楽に対する姿勢も違う時代の物語だけど、生き急いでいるような今この瞬間を生きる彼らの音楽がやっぱり好きだなあ。2024/09/23
おさと
4
なんでかひっさびさに少女小説。時代を感じるわー2019/04/10
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- 和書
- 定年待合室 潮文庫