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内容説明
“歪み”の穴から現れた異形により、世界が滅びに瀕していた神世の時代。世界を救うため、神世の巫女は自らの身体そのものに“歪み”の穴を封じる儀式を創り上げた。以来、“門”となった巫女は代々王と契り、次代の巫女となる娘を授かることを宿命づけられることになった。やがて時が過ぎ―。三十七代目の巫女・雪は、閉ざされた花園の塔で、自身と王との婚約を知らされる。だが、雪には密かに恋慕う相手がいた…。
著者等紹介
本宮ことは[モトミヤコトハ]
11月15日生まれ。講談社X文庫ホワイトハート「幻獣降臨譚」シリーズにてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
陸抗
14
歪みの穴から異形が飛び出し、人々を襲う時代に、神世の巫女は自らの身体に歪みの穴を封じ込めてしまう。その後、代々の巫女は王と契り、巫女となる娘を孕むことになる。主人公の巫女、雪は、歪みの穴が開いたときに封じる役職、鍵の鑰に、恋をしてしまう。叶わない恋に身を焦がし、過去に鍵に恋した巫女の手記に慰められる。巫女を娶る相手が、王という条件だけなら、鑰が反乱起こして王になれば、万事解決じゃない?と簡単に思ってました。そう簡単に出来ないから、雪も鑰も苦しむんですけど。ラストは怒濤の展開で、楽しかった。2018/06/13
ことり
9
良かったです!純愛.ファンタジーの2つセット、大好きです( ≧∀≦)ノ自分の役目を理解してそれでも気持ちが押さえられなくなっていく雪は、とても可愛く好感が持てます。手記の手法も、良いです!短いときや気持ちが溢れて長くなっちゃうとき...気持ちが感じられていいなあ。はー、とっても癒されました。また、読みたいな♪2014/10/17
ダージリン
8
裏があるはずと思いつつ、しっかり騙されました。恋物語!と満喫しましたが、その門の継承システムには問題が多いのでは?(笑)2010/02/20
うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)
6
異界の門を我が身に封じ、次なる巫女を産む為代々の王を夫とする定め。37代目の巫女・雪もその例外ではない。しかし雪には密かに想う相手がおり・・。設定自体はとてもおいしいけど、最後の締めくくりがちょっと強引。★★★2010/07/18
作楽
5
久しぶりに軽く読めるお話を読んだ気がします。美しくて、切なくて、かわいらしいお話でした。にしても、ヤク・・・二回もか・・・と、正直思いましたが、魔物とは会わなかったんですね。鍵だから? 幸せなラストにほっこりしました。2016/10/03