内容説明
一晩限りの相手から薬を盛られた咲坂暁彦は、偶然出会った青年・イツキに薬で火照った身体を抱いて鎮めて欲しいと助けを求める。二度と会わないだろうと別れた青年はしかし、咲坂が教壇に立つ女子校に教育実習生・鴻島斎として現れた。二人は気持ちがすれ違ったまま歪んだ関係を続けるが…!?表題作ほか「とろけそうなKNIFE」「みだらなNEEDLE」を同時収録。
著者等紹介
崎谷はるひ[サキヤハルヒ]
3月16日生。九州出身。神奈川在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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そらねこ
27
とても良かった♡流石!崎谷さんは人物像や心理描写が巧みです。教師の咲坂は行きずりの男に薬を使われ逃げてきたところをイツキに助けられ、そのまま一夜を共にする。しかし一夜限りの筈が咲坂が数学教師として勤める高校にイツキが教育実習生として現れる。咲坂は卑屈でゲイをバラされることを恐れるあまり、斎に助けてくれたお礼も言わず暴言を吐き、そこから二人の関係は歪んでいきます。咲坂のバラされる恐れも 斎の踏みにじられた悔しさも良く分かり、すれ違う気持ちに辛くなります。しかし斎の方がそこは大人でした♡イイ男に育ちます♡2016/10/12
saki@まったり更新中
24
登録漏れ。旧版既読。今は無き黒ラキだったんですよね。懐かしい~当時はやまねさんのイラスト本探してて巡りあったなぁ、と。体から始まった関係の二人。その後まさか教育実習生として再会してしまうとは。聖職者である咲坂は負い目もあって斎の存在に怯えて。紆余曲折あった二人がきちんと恋人になる。そして後日談もあり。当時はこのお話好きだった。泣いてる咲坂が可愛くて。CDも好きだったなぁ~小西さんとノジケンさん。さてどこにあるだろう?聴きたくなってしまった(*^^*)
りんご☆
9
読了2015/09/02
saki@まったり更新中
8
再々読。本の発掘中に見つけて(苦笑)咲坂の後ろ向きさが好きでした。書き下ろしの斎の虐めっぷりもこの人限定なのだろうなぁ、と思いつつ、べた惚れだよな、と。始まりがあれですし聖職者ですしね咲坂。後ろめたさの反動のあの態度。CDも好きでしたね。やまねさんの咲坂の泣き顔が萌えでした当時。黒ラキでしたしね2015/01/23
ゆいや
8
再読。私はせつないもの大好物だったので全然美味しく読めました。ただ、受けの先生が何度も何度も自分を諫めてるので、自虐的な受けが苦手な人は読みにくいかと;; 先生がどうしてこんな性格になってしまったのかと、イツキがどうして先生の手を離したのかわかってくるとしっくり、じんわりします…。あと最後の体を合わせる部分が凄く優しくて、二人ともつたなくて。確かにあれだけ酷いことがあったら、すぐには仲良し子よしできないよなあ~と思いました。崎谷先生のリアルさが出てると思います。お気に入りの一冊!2011/12/09
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