感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カナン
14
――全ては私が16、トウが4歳の誕生日の日からだった。11歳で誰の子とも知れぬ命を授かったカレン、そうして彼女が一人で産み育てた、素晴らしい頭脳を持った息子トウ。父親は誰。抜け落ちた記憶は何処に。苦悩するカレンと、カレンを思う青年と、その全てを己のモノにしたい祖父との対立が深まった時、天才少年トウの真実が明かされる。初期作品という事で粗さが目立ちますが、ふっと切なくなる演出と構成はこの頃から変わらず。存在しなくてはならなかったトウという才能の結末はひたすらにあっけなく、そして同時にカルマの如く。2014/11/05
ろびん
1
★★★★☆久しぶりの再読。短編集だけど不思議な話で好き。2023/10/11
ロェント
1
「ー俺が俺を生まれるようにしなくちゃならなかったんだ」 木々さん初期の短編集です。 初期なだけあって絵が古かったり、話がちょっと分かりにくかったりするところもあります。でも木々さん独特の優しくて切ない雰囲気はそのまま。 中高生の頃の自分にも読ませたくなるような、あの頃感じてた行き場のない感情を肯定してくれるような話が詰まってます。2011/08/05
凛
0
久しぶりに再読。表題作が好きです。2012/07/15
瞳子
0
短編集。こういう、近未来風?とも違うけど、不思議な感じの話好きだな2012/02/19