内容説明
「普通」という刃で裁かれ、「市場価値」という檻に入れられ、「タイミング」という名の運命に飲み込まれてゆく―。現代社会の不条理を鋭く抉り、すべての不適合者の魂を代弁する三十の詩的独白。
目次
第一の旅路 顔のない世間に裁かれて(僕を消去せよ!;「あなたの市場価値」判定マシーン;俯瞰して見てごらん;解けないパズルの二択;君に捧げる愛の詩;どの口がそれを言うのか;好きなことだけをして生きていきたい;典型的な二人;繁殖する仮面の午後;美しき、不寛容な国で)
第二の旅路 涸れない、この渇き(初刷だけのスターダム;隣の青い果実;底の抜けたスコアボード;世界に一つだけの造花;鏡の中の不法占拠;名脇役になれない;カリスマの残像;黄金の檻にてフィッティング;祈りのかたち;最後の賛辞を待つ者)
第三の旅路 人間を辞める、その日のために(時既に遅し;時は残酷なり;すべては「タイミング」という名の妥協;もう一人のライバルは、時間;責任の終着点;去って行く君へ;最後の誠実の、その先;不完全さへの引力;曖昧なままでいいだろう;どうせいつか死ぬのなら)



