内容説明
酒と記憶に身を沈めていた精神科医・高村幸介。失われた家族、恩師の死、病の影―。どん底に落ちてなお、目の前の命に手を伸ばさずにはいられない。人は誰かを救うことで、自分自身も救われるのか。酒場のざわめきと波音の向こうに、静かな希望が立ち上がる。傷ついた者たちの人生が、岐阜屋と湘南の海辺で交差する。喪失の先に灯る、医師としての矜持と絆。生きることに不器用な、ある精神科医の再生の物語。
著者等紹介
藤村邦[フジムラクニ]
経験30年の精神科医、群馬県生まれ。横浜文学学校の宮原昭夫氏(芥川賞作家)に師事、横浜文芸の会会員。『Afterglow―最後の輝き―』(2013年群馬県文学賞受賞作。末期がん患者との出会いをモチーフにした作品)他、短編小説やエッセイなど執筆。著作は内省や浄化作用を用いたセラピューティック小説として知られている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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