内容説明
「二人で一緒に苦労して、やっとの思いで建てた俺たちの家じゃないか」「俺はお前と一緒に最期まで暮らすよ。同じ墓に入ろう」「あんたに腎臓まであげた女はどこにもいかないわよ」家族の一言が安らぎをもたらした15の物語。この物語は僕の宝物です。認知症を診つづけた医師が見つけた究極の処方箋。
目次
「やっと手に入れた家じゃないか」―記憶が揺れる妻と、思い出を語り続ける夫
「同じ墓に入ろう」―九十歳の夫が、妻に贈った唯一の約束
消えた「やなヤツ」―怒るのをやめた日、夫婦の愛が戻る
窓から妻を見張る夫―腎臓をくれた妻を、失うのが怖かった
ふたりでひとりの夫婦―記憶を失っていく夫が光を失った妻へ捧げた、終の伴走
殴られても蹴られても―暴力の裏にある不安
「家政婦さん、もう帰ってくれ」―やさしい妻だけを、夫は最後まで覚えていた
早朝の「お前を殺して私も死ぬ」―止められない行動の背後には家族思いの責任感があった
「俺たちは本当に結婚しているのか?」―認知症がひらいた50年越しの心の蓋
私の好きなしゃべり方―愛する人の声はどんな記憶より深く残る
おじいちゃん、大好きだよ―すべてを伝えなくても信じ合うことはできる
せっかく来てくれる人がいる―一人で生きてきた男の孤独
「待てねえんだよ」の裏側にあったもの―介護に疲れ果てた夫が、再び「優しい人」に
忘れてもいいんだよ―今を包み込む、夫婦の穏やかな時間
やっと聞けた「ありがとう」―認知症がもたらした父娘関係の再構築
著者等紹介
富家隆樹[フケタカキ]
医療法人社団富家会 富家病院 理事長・院長、医学博士。1991年、帝京大学医学部を卒業後、帝京大学第2外科入局を経て、1999年に富家病院 院長に就任。重度慢性期医療を必要とする患者に特化し、継続的な医療の提供や在宅復帰のサポートを通して地域医療の向上に寄与している。近年は認知症サポート医として、地域の認知症初期集中支援チームのチーム医を務める、自院にものわすれ外来を開設するなどにより、認知症医療にも力を入れている。日本慢性期医療協会 常任理事・事務局長、埼玉慢性期医療協会会長、地域包括ケア推進病棟協会理事、全国デイ・ケア協会副会長、老人の専門医療を考える会幹事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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