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内容説明
中小製造業が生き残るカギはオンリーワンの技術開発にある―。激動の100年を生き抜いた紙器会社の歴史のなかに、ものづくり企業の矜持が浮かび上がる。
目次
第1章 江戸からおもちゃの生産でにぎわいを見せた東京下町 関東大震災後の焼け野原から始まったおもちゃの箱づくり(江戸から続くおもちゃ文化のルーツ;関東大震災と下町の復興 ほか)
第2章 戦後、目覚ましい復興を遂げるおもちゃの街 大手玩具会社とともに「遊び」から日本のおもちゃ文化を創造する(戦時企業から生まれ変わるために;経営者としての2代目の台頭 ほか)
第3章 プラザ合意による円高で輸出頼りだった大手玩具会社が大打撃 おもちゃ業界に依存した経営を脱し、国内他業種の新規開拓へと舵を切る(おもちゃの世界を支える側から業界を眺めたトミー工業時代;プラモデルの隆盛 ほか)
第4章 DTP革命と大量消費社会の終焉 いち早くデジタル化の波に乗り、ニッチトップのものづくり企業を目指す(3代目社長に就任し、バブル崩壊後の経営改革に乗り出す;DTP革命とサービスビューロー事業の確立 ほか)
第5章 根を下ろして100年。東京の下町から未来を見据えて 中小製造業が生き残るカギはオンリーワンの技術開発にある(時代とともに変わる東京下町の街並み;設備投資がもたらした生産力の飛躍 ほか)
著者等紹介
湯本好英[ユモトヨシヒデ]
1952年東京都墨田区生まれ。千葉大学工学部画像系学科卒業。大学で画像工学、応用化学、応用物理を学び卒業後はトミー工業株式会社に入社。鉄道模型を担当し、その連結器について特許開発などを行う。1979年に父親の経営するスミダ紙工(現・グラパックジャパン)に中途入社し、以降は事業承継を前提に同社の経営についても徐々に携わるようになる。1997年、グラパックジャパン代表取締役社長に就任。2005年に長年温めてきた印刷加工の特許技術であるマイクロレンズアレイを製品化し「HALS(ハルズ)」の名称で発売。マイクロレンズアレイ技術は印刷時のモアレ現象を利用することで、印刷物が立体的に見える特性を付与する、唯一無二の技術としてさまざまな機能性商品として応用されている。2007年発明大賞、2008年文部科学大臣表彰、2009年黄綬褒章をそれぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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