新国民病―“一人癒やし”としての依存症

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新国民病―“一人癒やし”としての依存症

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  • サイズ 46判/ページ数 200p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784344694170
  • NDC分類 493.74
  • Cコード C0036

出版社内容情報

“普通”の人も、地位のある人も
誰もが依存症のリスクを抱えている

精神科医として第一線に立つ著者が語る
現代社会における「新 国民病」依存症のリアル

「依存症」と聞くと、多くの人はアルコールや薬物、ギャンブルなどを思い浮かべ、「自分には関係ない」と感じるかもしれません。しかし今では、SNSやオンラインゲーム、ショッピングなど、日常の中にあるものが依存の対象になりつつあります。
社会的に成功した人も例外ではなく、例えばメジャーリーガー大谷翔平選手の元通訳・水原一平氏や、大王製紙の元会長・井川意高氏が、自らのギャンブル依存を公言しています。依存症はもはや一部の人だけの問題ではなく、誰にでも起こり得る“すぐそばの病気”である――本書ではこの視点に立ち、依存症を「新しい国民病」と位置づけています。
著者は精神科医として、長年にわたり依存症の治療に携わってきました。アルコールや薬物に限らず、時代とともに多様化する依存の形に向き合いながら、一人ひとりの「生きづらさ」に寄り添う医療を実践しています。
現代の依存症は、ストレスや孤立の広がりを映す社会の鏡でもあります。仕事や家庭、人間関係のプレッシャーの中で、誰もが心の拠り所を求めている。本書は、そんな現実を背景に、依存症を「個人の問題」ではなく「社会の問題」としてとらえます。著者の臨床経験を通して描かれる患者たちの姿は決して特別なものではなく、どこにでもいる私たち自身の姿と地続きにあるのです。
依存症が広まる背景には、「弱さを見せてはいけない」「人に頼るのは恥ずかしい」といった価値観が根強く存在します。だからこそ、いま必要なのは「誰かの弱さを理解し、受け止めること」です。本書は、依存症というテーマを通じて、現代人が抱える心の問題を見つめ直すきっかけを与えてくれます。


【目次】

はじめに  

第1章 依存症はどんな人でもなり得る病気――
現代の「新 国民病」と呼ぶべき依存症のリアルを知る
〈依存症のリアル①〉肝硬変になっても飲酒を続け、
入院から2週間で亡くなった京太さん(仮名)
依存症とは――やめたくてもやめられなくなる病気
快楽のためではなく、苦しさから逃れるために続ける
依存症の本質は「一人癒やし」
現代特有の事情がリスクに結びついている
依存症を見極める6つの要素――グリフィスのクライテリア
依存症の診断基準
依存症は「一部の人だけの病気」ではない

第2章 依存症の原因は「社会」にある
個別の症状から浮かび上がる現代社会の問題
依存症は、「男女関係」に似ている
幼少期からの「未解決の体験」がベースにあると根が深くなる
人のつながりの希薄さも一因になり得る
現代は依存症ハイリスク社会
社会問題を背負わされるスケープゴートとしての依存症

第3章 家庭内の影響は特に強い
幼少期のトラウマが引き起こす依存症と闘病のリアル
〈依存症のリアル②〉幼少期の家庭環境が引き金となり
依存症の連鎖に苦しむ美咲さん(仮名)
家庭に潜む、依存症の原風景
虐待、親の依存症、いじめ、過剰な教育……依存症の種は数多い
依存症患者の家族の苦しみ――アダルトチルドレン
トラウマの連鎖を止めるために 

第4章 「生きづらさ」はそのままリスクとなる
社会的マイノリティの人たちの依存症と闘病のリアル
〈依存症のリアル③〉発達特性の生きづらさから
ゲーム依存症になった雄一くん(仮名)
集団へのなじみにくさが依存症のリスクを高める
物事を紙芝居のような感覚で理解しているASD
物質使用で「楽になる」と感じるADHDの特性
ADHDの人はギャンブル依存症になるリスクが高い
セクシャルマイノリティの人たち
不眠治療から始まった高齢者の処方薬依存
高齢者の介護をする人の飲酒習慣
「つながる」だけでは不十分

第5章 見えないところで本人だけの“逆境”が深刻化していく
ごく“普通”の暮らしに根を張る依存症と闘病のリアル
〈依存症のリアル④〉明るく健全なスポーツ一家の育ちながら
万引きに依存した康夫さん(仮名)
苦しさを表現できないから自分を癒やす行動や物質が必要になる
「うちは“普通”だから大丈夫」とはいかない
家庭で気づきにくい依存――ひそかに繰り返されるリストカット 

第6章 富や名声を手に入れた社会的成功者の脳に潜むリスク
華々しい成功体験が引き起こす依存症と闘病のリアル
〈依存症のリアル⑤〉甲子園からプロ野球へ。
華やかな人生から依存症を発症した大野さん(仮名)
引退後のアスリートを悩ませる「

内容説明

ごく“普通”の人も富や名声を手に入れた人も誰もが依存症のリスクを抱えている。日本精神神経学会の専門医として第一線で活躍する精神科病院の理事長が“現代の依存症のリアル”を説く。

目次

第1章 依存症はどんな人でもなり得る病気―現代の「新国民病」と呼ぶべき依存症のリアルを知る
第2章 依存症の原因は「社会」にある 個別の症状から浮かび上がる現代社会の問題
第3章 家庭内の影響は特に強い 幼少期のトラウマが引き起こす依存症と闘病のリアル
第4章 「生きづらさ」はそのままリスクとなる 社会的マイノリティの人たちの依存症と闘病のリアル
第5章 見えないところで本人だけの“逆境”が深刻化していく ごく“普通”の暮らしに根を張る依存症と闘病のリアル
第6章 富や名声を手に入れた社会的成功者の脳に潜むリスク 華々しい成功体験が引き起こす依存症と闘病のリアル
第7章 周囲の理解が依存症患者の命を守る 誰もが他者とつながれる社会の実現を目指して

著者等紹介

海野順[ウミノシュン]
2009年金沢医科大学医学部卒業。大阪府の医療機関で依存症の臨床経験を積み、2016年より香川県高松市にある依存症治療拠点機関・三光病院に勤務。2019年3月に院長、2024年3月に理事長に就任。日本精神神経学会専門医・指導医。子ドものこころ専門医・指導医。臨床心理士。動機づけ面接MINTメンバー(トレーナー)。日本アルコール関連問題学会理事。全日本断酒連盟顧問。厚生労働省 地域におけるアルコール関連問題への対応と医療との円滑な連携に関するガイドライン検討委員。PFA指導者。社会に根強く残る「依存症」に対する誤解や偏見が回復の妨げになっている現状を変えるべく、年間100件近くの講演やセミナーを行うなど精カ的に活動している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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