内容説明
追い詰める者も、いつかは追い詰められる。権力と復讐が渦巻く衝撃の企業小説。権力を振りかざし、年上の部下たちを退職に追い込む新任事業部長・長谷川。彼の暴走が招く想定外の結末とは―。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
痴遊亭区路州
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お奨めの劇画的ライト・エンターテイメント。40~50年前の在日外国企業の運営実態が浮き彫りになる。経営幹部が、単に米国生活が長いとか、英語が上手いとかに捕らわれ、組織を率いた経験のない長谷川を、事業部長に採用したのが物語の発端。長谷川は自分より年上の古参の管理職を追い出そうと画策する。 結果として、優秀な人材の喪失、事業部内の混乱、減益などの問題が起きる。かなりあっけない終わり方である。事業部長長谷川は明らかなミス人事、これについて経営幹部が反省し、責任を取ったかは残念ながら不明。 2025/07/04