内容説明
俳句の真髄を求め続けた男の苦悩と悟り―。名声も、身分も捨てた芭蕉がたどり着いたのは、江戸の片隅・深川の小さな庵だった。禅と出会い、言葉を研ぎ澄まし、推敲を重ねながら芭蕉が目指した究極の俳諧とはどんなものだったのか、その答えを探る。
目次
第一部 芭蕉の深川への隠遁(深川への隠遁;『おくのほそ道』は芭蕉の秘匿本 芭蕉にはこの本を公開する意志はなかった;芭蕉の遺言書;しほり ほそみ(芭蕉俳諧の究極地点)
「しほり・ほそみ」の世界に達した現代の名句例
藤堂藩「伊賀忍び衆」と松尾家
一句を選ぶとしたら)
第二部 命とはなにか(「人間本来無一物」個人的体験;老 という事)