内容説明
花楽亭一門最後の一人である喜之介は、芸能人生の節目を迎えて自分の行く末を考えていた。そこに突然、「人柄と芸に惚れた」という入門志願者が押し寄せる。この異常な事態に彼らを訝しむも、日常に入り込まれるうちに師匠としての自覚が芽生え始める喜之介。誰を弟子にするのか決めあぐねる喜之介にしびれを切らした志願者たちは、公開弟子試験の開催を目論む!そこで明かされる、一連の仕掛け人と弟子たちの秘密とは…。
著者等紹介
儀賀保秀[ギガヤスヒデ]
1960年京都府生まれ。早稲田大学卒業後、テレビ番組制作会社勤務を経て、放送作家に。関西を中心に活動。落語の台本も手がける。2019年、「保田秀夫」名義の『いっぷく茶碗』で小説デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。