内容説明
「高原に別荘を建てようか」専業主婦として平穏な日々を送っていた女は、夫の一言をきっかけに、企画展の立ち上げ、海外への買付け、ギャラリーショップの経営と、思いもよらぬいばらの道を突き進んでいくこととなる。かつての姿を忘れさせるほどたくましく成長した女。しかしある時、夫の異変に気付くのであった―。時に悩み傷つきながらも、心に灯した光を頼りに人生を切り拓いていく。読めばきっと勇気をもらえる一冊。社会を知らずに生きてきたひとりの専業主婦が、立派なアンティークディーラーになるまで。「飾屋倶楽部3545」のオーナーが綴る、自伝的エッセイ。
目次
変化の兆し
別荘の完成を見て
倶楽部の行方
初めてのヨーロッパアンティーク買付け
運転免許取得秘話
夫とヨーロッパ同行の決意
二人で行く最初のヨーロッパ買付け
進化続く旅路
ニューヨーク ラガーディア空港
旅路の日常化ベルギー
不安な気配
夫の死
ロンドンに逃避
再度ロンドンに逃避
一人になって七ヵ月のロダン美術館
ドガ
マネ
一人になって一年目秋
レオナルド・ダ・ヴィンチのチェチリアに逢う
パリの枯葉〔ほか〕