出版社内容情報
くたばるの小人
【目次】
内容説明
群集恐怖症の小学校教師、美咲はクラスのいじめに手を焼いていた。ターゲットは〈悪魔の館〉に住む転校生のめぐみ。不登校のめぐみと始めた交換日記には「ひみつの友だち」だという無数の小さな目を持つグロテスクな小人が描かれていた。ある日、いじめの主犯が館で穴だらけの死体で見つかるが…。決して小人を怒らせるな!異形蠢くパニックホラー。
著者等紹介
滝川さり[タキガワサリ]
1992年生まれ、兵庫県神戸市出身。2019年、「お孵り」で第三十九回横溝正史ミステリ&ホラー大賞〈読者賞〉を受賞して、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さこぽん
26
よく見たら表紙にくたばるの小人がいる。顔にぶどうのような丸(目)がぎっしり、人を穴だらけにして殺してしまう。キモこわ。美咲も餌食になってしまうのか否か。思ってたのと違う展開になったり、ぞぞぞっとするパニックホラーで最後まで楽しめました。2025/07/31
KDS
5
小学校教師の美咲は、受け持ちのクラス内でのいじめに悩まされていた。いじめの標的となっていたのは「悪魔の館」と呼ばれる洋館に母親と二人で暮らすめぐみ。めぐみの心を癒そうと、美咲は彼女と交換日記をはじめる。次第に心を開きはじめためぐみは「ひみつの友だち」の絵を日記に描いていた。それは、グロテスクで異形な姿をした小人の絵だった…!そんなある日、いじめの加害者の生徒が穴だらけの死体で発見される。単なる殺人とは異なる様相の事件は、その「小人」によるものなのか?人間関係の歪みも交えて展開するノンストップホラーの傑作!2025/07/21
あんこ
3
小人といえば、白雪姫に出てくる愛らしい7人を思い浮かべる。しかし本作の小人はまったく可愛くない。絶対に出会いたくないタイプだ。そして主人公。とにかく吐きまくる。ホラーものにありがちな、イライラさせられる展開もありつつ(だからこそハラハラさせられる)ラストまでの怒涛の展開に楽しめた。2025/07/17
rrka_Akane
2
集合体恐怖症の人は絶対に読まない方がいいお話でした。想像しただけで身震いがする内容でした。 でも、人間というのはやっぱりスカッとする復讐モノが好きみたいで読み進めるのが止まりませんでした。 気持ち悪いし後味悪いけど面白いお話でした。 2025/07/22