出版社内容情報
戦国の最終勝者・家康は、信玄、信長、秀吉といった英傑と何が違ったのか? 三方ヶ原、小牧・長久手、関ヶ原を闘い抜いた強運の裏には、独創的な地球規模の発想、人脈があった。最新の学説を踏まえた現地取材と、通説を超える作家の創造力が生み出す、全く新しい家康像とは――。激動の国際情勢の中、太平の日本を確立した家康の真実を読み解く。
内容説明
戦国の最終勝者・家康は、信玄、信長、秀吉といった英傑と何が違ったのか?三方ヶ原、小牧・長久手、関ヶ原を闘い抜いた強運の裏には、独創的な地球規模の発想、人脈があった。最新の学説を踏まえた現地取材と、通説を超える作家の創造力が生み出す、全く新しい家康像とは―。激動の国際情勢の中、太平の日本を確立した家康の真実を読み解く。
目次
第一章 世界史のなかの戦国時代と家康
第二章 大航海時代としての戦国時代
第三章 人質時代の家康
第四章 戦国大名としての自立
第五章 武田信玄との相克
第六章 家康の逆襲
第七章 家康の苦悩と成長
第八章 信長包囲網と秀吉・光秀・家康
第九章 本能寺の変の真相と波紋
第十章 乱世最後の覇者から真の王者へ
著者等紹介
安部龍太郎[アベリュウタロウ]
1955年福岡県生まれ。久留米工業高等専門学校卒業。90年『血の日本史』でデビュー。2013年『等伯』で第百四十八回直木賞受賞。20年第三十八回京都府文化賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ゲンタ
1
小説家の安部龍太郎さんが、最新の学説と想像力を駆使して、新しい家康像を描き出しています。安部さんの歴史観が素晴らしいです。日本では、重商主義・中央集権的な志向と、農本主義・地方分権的な志向が絶えず綱引きしながら歴史が動いていくと氏は言います。信長や秀吉は重商主義・中央集権的でしたが、家康は農本主義と地方分権を推し進めるとともに、身分制度を固定化することで、「厭離穢土 欣求浄土」の理想を実現していった。天下泰平を達成した家康は、乱世の「覇者」から最終的に真の「王者」になったという結論に頷かされました。2025/03/30
グランくん
0
歴史研究家の安部さんによる、家康に関する書評です。 少年時代の人質生活から天下平定まで、影響を受けた人々と事績から如何にして泰平の260年を作ったかが述べられております。2024/04/11
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- 和書
- 60年代郷愁の東京