幻冬舎文庫<br> ぼくが生きてる、ふたつの世界

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幻冬舎文庫
ぼくが生きてる、ふたつの世界

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  • サイズ 文庫判/ページ数 240p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784344433779
  • NDC分類 916
  • Cコード C0195

出版社内容情報

ろうの両親の元に生まれた「ぼく」。小さな港町で家族に愛され健やかに育つが、やがて自分が世間からは「障害者の子」と見られていることに気づく。聴こえる世界と聴こえない世界。どちらからも離れて、誰も知らない場所でふつうに生きたい。逃げるように向かった東京で「ぼく」が知った、本当の幸せとは。親子の愛と葛藤を描いた感動の実話。

内容説明

ろうの両親の元に生まれた「ぼく」。小さな港町で家族に愛され健やかに育つが、やがて自分が世間からは「障害者の子」と見られていることに気づく。聴こえる世界と聴こえない世界。どちらからも離れて、誰も知らない場所でふつうに生きたい。逃げるように向かった東京で「ぼく」が知った、本当の幸せとは。親子の愛と葛藤を描いた感動の実話。

目次

第1章 海辺の小さな町に生まれて(平凡な町に暮らす、“ふつうではない”親子;聴こえない母は、おかしいのかもしれない;母の喋り方を笑われてしまった日;授業参観や運動会に、来ないでほしい;“手話”は変な言語なのだろうか;障害者の子どもへの無理解と差別)
第2章 自分の親が恥ずかしい(息子の“声”を聴きたくて;いじめられていることを相談できない;両親の障害を公表した同級生;思い出が残っていないアルバム;息子の将来について、話し合えない母;障がい者の子どもになんてなりたくなかった)
第3章 そして、上京(いつだって笑っていてほしいから;大学に行くことを諦めざるを得なかった;差別してきた社会を見返すために;手話を使って話してくれて、ありがとう;母を見捨て、東京へ行くことを決意したぼく;携帯電話に残された“無言の留守電”)
第4章 コーダに出会う(お店で出会った聴こえないお客さん;聴こえない親に育てられた“コーダ”;ろう者難聴者がうたったバースデーソング;東日本大震災が母を襲った;父が死んでしまうかもしれない;子どもを作ることを反対されていた両親)
第5章 母との関係をやり直す(祖母の死と、母が抱く哀しみ;聴こえなくても“できること”とは;コーダの野球選手に教わった、親子の愛情;優生保護法の被害者になった障害者たち;コーダとして生まれたことを誇りに思う;「守る」のではなく「ともに生きていく」)

著者等紹介

五十嵐大[イガラシダイ]
1983年、宮城県生まれ。2020年『しくじり家族』でエッセイストとして、22年『エフィラは泳ぎ出せない』で小説家としてデビュー。『聴こえない母に訊きにいく』が第一回生きる本大賞にノミネートされる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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12
85点。映画が良かったので原作を読もうと思って本作を手に取った。結果、素晴らしかった。映画ではグッときて涙が流れたのは1ヵ所だけだった、小説では10ヵ所ぐらいあり、外で読んでいたので人目をはばかってしまった。主人公はコーダであり、「聴こえない親を守りたい」という肯定的な気持ちと、「聴こえない親なんて嫌だ」という否定的な気持ちとの狭間で大きく揺れ動く。その精神状況が平易な文章で包み隠さず述べられている。特に母を愛しているのに母を傷つけてしまうところは読んでいても辛い。それでも、どんなことがあっても息子を愛す2024/10/18

宝塚けんけん

5
CODAの苦しみと葛藤が見事に著されている。著者が述べているようにここまで、母との関係を詳細に心の内部をあからさまに書くことは相当躊躇われたことが良く理解できる。しかし、本書を読む事で多くの悩みを抱えるCODAや障がいをもつ方々の心の悩みが救われたと思う。聴覚障がいは表面では分かりにくく、CODAも出来るだけ人に知られたくないと考える人も今でも多いと思われる。しかし、著者のように勇気を出し世に問い。映画化されることで、初めて問題点を認識する方も多いだろう。広く知られる事により、情報保障も進んでいくだろう。2024/05/01

mayuko

3
良かった!前半はサラーっと流し読みしたけど、最後の方から泣ける場面がたくさん。コーダの本や、著者の他の作品も読んでみたい。2025/03/06

Takumi/shabobkey

3
同名映画の原作エッセイ 昨年観た呉美保監督の映画が本当に良かったため手に取りました 映画のエピソードと同じ所・違う所・描かれなかった所をそれぞれ楽しみながら、 五十嵐さん本人の言葉で丁寧に綴られた当時の気持ちを読むことができ、 これを踏まえて改めて映画版も見返したくなりました 普段見えていないが身近にあるかもしれない世界に触れる事ができる、 また、それを知る事の価値について知る事ができる良いエッセイでした2025/01/26

Nat Hat

3
ろう者の両親を持つ著者の自伝的小説。自分の家族に対して人との違いに引け目や恥ずかしさを感じて、辛く当たるのは思春期にありがちな話。幼い頃には何も感じなかった「特別さ」なのに社会的認識能力の発達に伴って周囲からの疎外感を感じるようになるのが親にとっては残酷。でも、さらに成長することでその違いを受け入れて、自分のアイデンティティとして生きる選択をできるっていうのが感動的なんだな。2024/10/09

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