出版社内容情報
ろうの両親の元に生まれた「ぼく」。小さな港町で家族に愛され健やかに育つが、やがて自分が世間からは「障害者の子」と見られていることに気づく。聴こえる世界と聴こえない世界。どちらからも離れて、誰も知らない場所でふつうに生きたい。逃げるように向かった東京で「ぼく」が知った、本当の幸せとは。親子の愛と葛藤を描いた感動の実話。
内容説明
ろうの両親の元に生まれた「ぼく」。小さな港町で家族に愛され健やかに育つが、やがて自分が世間からは「障害者の子」と見られていることに気づく。聴こえる世界と聴こえない世界。どちらからも離れて、誰も知らない場所でふつうに生きたい。逃げるように向かった東京で「ぼく」が知った、本当の幸せとは。親子の愛と葛藤を描いた感動の実話。
目次
第1章 海辺の小さな町に生まれて(平凡な町に暮らす、“ふつうではない”親子;聴こえない母は、おかしいのかもしれない;母の喋り方を笑われてしまった日;授業参観や運動会に、来ないでほしい;“手話”は変な言語なのだろうか;障害者の子どもへの無理解と差別)
第2章 自分の親が恥ずかしい(息子の“声”を聴きたくて;いじめられていることを相談できない;両親の障害を公表した同級生;思い出が残っていないアルバム;息子の将来について、話し合えない母;障がい者の子どもになんてなりたくなかった)
第3章 そして、上京(いつだって笑っていてほしいから;大学に行くことを諦めざるを得なかった;差別してきた社会を見返すために;手話を使って話してくれて、ありがとう;母を見捨て、東京へ行くことを決意したぼく;携帯電話に残された“無言の留守電”)
第4章 コーダに出会う(お店で出会った聴こえないお客さん;聴こえない親に育てられた“コーダ”;ろう者難聴者がうたったバースデーソング;東日本大震災が母を襲った;父が死んでしまうかもしれない;子どもを作ることを反対されていた両親)
第5章 母との関係をやり直す(祖母の死と、母が抱く哀しみ;聴こえなくても“できること”とは;コーダの野球選手に教わった、親子の愛情;優生保護法の被害者になった障害者たち;コーダとして生まれたことを誇りに思う;「守る」のではなく「ともに生きていく」)
著者等紹介
五十嵐大[イガラシダイ]
1983年、宮城県生まれ。2020年『しくじり家族』でエッセイストとして、22年『エフィラは泳ぎ出せない』で小説家としてデビュー。『聴こえない母に訊きにいく』が第一回生きる本大賞にノミネートされる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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