出版社内容情報
倒幕派の噂がたった名門道場からは門人たちがいなくなった。伊織は父を庇い何とか道場を守ろうとする。女剣士を目指す小冬ら町人が入門し事なきを得るが、時を前後し想い人の琴乃が何者かに攫われてしまう。その黒幕の嫌疑が伊織に。怪しんでいるのは琴乃の父で旗本の松平帯刀。伊織は琴乃を救い、疑いを晴らせるか。剣の技が光る傑作時代小説。
内容説明
倒幕派の噂がたった名門道場からは門人たちがいなくなった。伊織は父を庇い何とか道場を守ろうとする。女剣士を目指す小冬ら町人が入門し事なきを得るが、時を前後し想い人の琴乃が何者かに攫われてしまう。その黒幕の嫌疑が伊織に。怪しんでいるのは琴乃の父で旗本の松平帯刀。伊織は琴乃を救い、疑いを晴らせるか。剣の技が光る傑作時代小説。
著者等紹介
佐々木裕一[ササキユウイチ]
1967年広島県生まれ。『ネオ・ワールドウォー』(経済界)を2003年に発表し、以降、架空戦記を中心とした執筆活動に入る。10年より活躍の舞台を時代小説に移し、人気シリーズを数多く発表している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やま
50
かなわぬ恋に身を焦がす伊織と琴乃は……。時は、幕末。幕府による倒幕派の弾圧が日増しに強まるとき。泣く子も黙る大老井伊直弼のお先棒担ぎの一人である松平帯刀の娘琴乃が、倒幕派によって攫われた。それを知った初音道場の次男である初音伊織は、いとしい琴乃が、父十太夫が忌み嫌う松平帯刀の娘であることに気が付き愕然とする。琴乃は、会えぬ伊織のことを想い医師である大久保寛斎のもとで隠居所に居る祖父松哲(しょうてつ)の薬を作っていた。傷を負った琴乃を助け出した伊織は、「親が誰であろうと、琴乃殿は、琴乃殿だ」と。2024/10/26