出版社内容情報
一浪で憧れの医学部に入学した雨野隆治を待ち受けていたのは、ハードな講義と試験、衝撃の解剖実習・病院実習。自分なんかが医者になれるのか?なっていいのか?悩みながらも、仲間と励ましあい、患者さんに教えられ、隆治は最後の関門・国家試験に挑む──。現役外科医が鹿児島を舞台に医者の卵たちの青春をリアルに描く、人気シリーズ第五弾。
内容説明
一浪で憧れの医学部に入学した雨野隆治を待ち受けていたのは、ハードな講義と試験、衝撃の解剖実習・病院実習。自分なんかが医者になれるのか?なっていいのか?悩みながらも、仲間と励ましあい、患者さんに教えられ、隆治は最後の関門・国家試験に挑む―。現役外科医が鹿児島を舞台に医者の卵たちの青春をリアルに描く、人気シリーズ第五弾。
著者等紹介
中山祐次郎[ナカヤマユウジロウ]
1980年神奈川県生まれ。鹿児島大学医学部卒。都立駒込病院大腸外科医、福島県広野町・高野病院院長等を経て、湘南東部総合病院外科勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ノンケ女医長
139
私にも、こんな時代があったなと懐かしい気持ちがどんどん湧いて来た。入学式で、医学部長に宣誓で反論した女子学生の言葉に感動。たくさんの不安と戦いながら、同級生との繋がりに助けられての学生生活。いつの間にか白衣を着るようになって、ベッドサイドの患者さんから学びの機会を与えてもらう。いっぱい悩んで、悩み尽くして医師国家試験を目指す。情緒溢れる鹿児島県の描写も素敵だし、雨野隆治が合格したときの御両親の喜びっぷりは、もう涙。40代の医師は、この小説を読むと昔の気持ちを再認識でき、前に進む活力をもらえます。2023/04/29
ma-bo
112
泣くな研修医シリーズ第5弾。今回は時が戻り、隆治が一浪から大学合格、医学部での6年間の講義と試験、解剖実習・病院実習、国家試験そして東京で研修医として就職するまでが描かれます。仲間と励ましあったり、教授達の言葉、実習先での医師、看護師、患者さんとの関り。前作で外科医としての経験を積み、受持ち患者が増えや大きな手術を任される様になった隆治。その分責任も悩みも増えた隆治が医師を志したあの頃に立ち返っているのを描いているのだろうな。そしてこの先どのような流れかわからないけどこのタイミングで過去のエピソードは良き2025/03/06
五右衛門
111
読了。このシリーズ好きです。雨野君の学生時代編とでも言いましょうか。若いけど若いなりに雨ちゃんでした。悩みに悩んで答えらしきものにたどり着こうと頑張っています。しかし医学生の何と過酷な日程、中身の詰まった授業。そんな思いをして皆さん医者になってるのね。変な道に逸れること無く全うなお医者さんになって下さい。宜しくお願いいたします。2023/04/14
ちゃあぼう
104
医学生になり医者になるために日々勉強に明け暮れる6年間を描いた作品。初めてのことばかりで、その都度悩んでしまう隆治。この辺の性格は医者になる前から中堅どころになった現在と変わってないようだ。医学生がどの様な講義や実習を受けているのかを知ることができて勉強になった。そして、人の命を預かる者の資格を得るために厳しい試験を乗り越えていく様子も知ることができた。どの職業にも当てはまることだが、やはり初心というものは大事なことだと、あらためて思いました。まだまだ続くだろうこの「研修医シリーズ」今後も楽しみです。2023/05/03
ゆいまある
93
シリーズ5作目。雨ちゃんの医学部時代。鹿児島の進学校ラ・ムネ学園に爆笑。輝かしい入学シーンから始まるが、この春我が子が大学不登校となったのでとても読めなくなりそのまま積んでた。雨ちゃんが入ったのは地方の公立医学部。私が入ったのは都内の私立医学部。グリフィンドールとスリザリンぐらい違う。スリザリン生は生まれながらに医者になることが決まっているので、白衣にも聴診器にも感動はなく、汚れた世界に踏み込んだ諦めがあった。共感できる場面少なめ。あの荒井先生が出てきて、俺たちは神じゃないシリーズとの繋がりを予感させる。2023/06/03
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