出版社内容情報
ベルリンのアパートを引き払い、日本で暮らした一年は料理三昧の日々でした。春はそら豆ご飯を炊いたり、味噌を仕込んだり。梅雨には梅干しや新生姜を漬けて保存食作り。秋は塩とブランデーで栗をコトコト煮込み、年越しの準備は、出汁をたっぷり染み込ませたおでんと日本酒で。当たり前すぎて気がつかなかった大切なことを綴った人気エッセイ。
内容説明
ベルリンのアパートを引き払い、日本で暮らした一年は料理三昧の日々でした。春はそら豆ご飯を炊いたり、味噌を仕込んだり。梅雨には梅干しや新生姜を漬けて保存食作り。秋は塩とブランデーで栗をコトコト煮込み、年越しの準備は、出汁をたっぷり染み込ませたおでんと日本酒で。当たり前すぎて気がつかなかった大切なことを綴った人気エッセイ。
目次
ワルイヌ選手権―9月20日
読書の秋―9月28日
養生―10月4日
冬支度1―10月12日
冬支度2―10月21日
お雑煮解禁―10月25日
旅のお供―10月30日
昨日のパスタ―11月2日
かりんちゃん―11月15日
ハンドルを握る―11月26日〔ほか〕
著者等紹介
小川糸[オガワイト]
作家。デビュー作『食堂かたつむり』が、大ベストセラーとなる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のぶ
105
小川さんの一連の日記エッセイの最新刊。今回は2020年1年間の出来事が描かれていたけれど、相変わらず面白い。人の生活を垣間見るのはなんでこんなに興味深いのだろう。ここ数年はほとんどベルリンでの生活を綴ったものだったけれど、この年は日本に帰国しての一年間の生活記。折しもコロナが始まった年で、大変な毎日だったろうけれど、いつもの通り前向きな姿が微笑ましい。本作でも料理の話題が中心になっていて、日本では日本の料理。ヨーロッパでの料理に慣れてきたので、何か不思議な気分になった。これからも続いてほしいシリーズ。2023/02/21
ふう
74
NHKの著名人の台所を拝見する番組で、小川さんのキッチンを見ました。東京と八ヶ岳に住まいがあって、八ヶ岳山荘のキッチンは正面の大きな窓から森が見えていました。そのすてきなキッチンで、ゆったりと料理を楽しむ小川さんの、読む方もゆったりとした気持ちになれるエッセイです。特別手の込んだ料理ではなく、素材の持ち味を生かしたシンプルさがいいなと思いました。かきの唐揚げと昨日のパスタは試してみたいレシピです。ところどころに小川さんの意外な面も描かれています。「ふざけんなよ!」「ワルイヌ」「銭湯のあとのビール」「桃尻」2023/09/23
ネギっ子gen
71
【本当に、何が起こるか分からないのが人生だ】2020年、ベルリンから日本に戻った著者のエッセイ。<檜原村から舞茸が届いたのだった。健康的なプリップリの舞茸で、それで最初はきりたんぽ鍋を作った。それでも余った分を、今度はパスタにしていただく。出来立てももちろんおいしいのだけど、醍醐味は次の日だ。昨日のパスタなんて食べられたものじゃない、と思われそうだけど、これがどっこい、いい味を出すのである。きっと、ショートパスタだからだろう>。昨日のカレーは美味しさの定番だが、昨日のパスタも同様に、捨てがたい味だ、と。⇒2023/06/10
布遊
51
糸さんが、ベルリンから東京に帰ってからの1年間のエッセイ。お仕事忙しいのに、美味しいものを手作りしている。キュウリのサラダは、早速作ってみた。2023/05/04
ちゃとら
46
【図書館本】令和5年2月発行。コロナ禍で日本に戻ってきた著者とゆりね。日本ならではの、お出汁の効いた季節感あふれるご飯。ペンギンとはお別れしたのだと思っていたら再び登場、良かった。友人から1週間、預かった生後3ヶ月去勢前の雄犬、黒豆のやんちゃぶりが凄かった。ペットホテルでは対応できないかも⁈いや黒豆がストレスで病気になっちゃう。小川糸ワールド全開で、癒されました。2025/04/22