出版社内容情報
医者の妻の神野由香里は夫の浮気と不妊に悩んでいたが、ある日突然失踪。海で遺体となり発見される。死因は自殺か、それとも――。一方、交際相手が既婚者と知った結婚願望の強い日村繭美は偶然その妻と出くわし、ある決意をする。ワケあり女が一人二人……もう一人?女の数だけ二転三転、どんでん返しミステリ。いつの時代も女の人生は険しい。
内容説明
医者の妻の神野由香里は夫の浮気と不妊に悩んでいたが、ある日突然失踪。海で遺体となり発見される。死因は自殺か、それとも―。一方、交際相手が既婚者と知った結婚願望の強い日村繭美は偶然その妻と出くわし、ある決意をする。ワケあり女が一人二人…もう一人?女の数だけ二転三転、どんでん返しミステリ。いつの時代も女の人生は険しい。
著者等紹介
横関大[ヨコゼキダイ]
1975年静岡県生まれ。武蔵大学人文学部卒業。2010年『再会』で第五六回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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オーウェン
55
神野由香里の遺体が海から発見される。 自殺の線で警察は捜査をしていたが、彼女の旦那から不倫関係や過去にまで話は広がっていき、次第にこの殺人計画の裏が。 丁度1本の枝から葉が広がっていくように、女性たちが関わっていることが明かされていく。 タイトルにもあるように女性が中心となっており、恨みやら抑圧された感情が復讐計画に走っていく要因。 サクサク読めるのはいいんだけど、最後に時代に馳せるというのは突拍子すぎる気がしたが。2025/02/08
JKD
41
現代のさるかに合戦?智明を取り巻く女性たちの企てた作戦が刑事上原の巧みな推理で紐解かれる。出てくる女性たちの思惑は底知れないものばかり。帯に書かれた「まったく女というのは理解できない生き物だ」に共感。真相に迫って行く過程と途中のどんでん返し、ラストの切ないシーンなど盛りだくさんで楽しめました。2022/11/09
なっち
36
読み始めたタイミングでちょうどドラマがスタートしたようで、そちらを視聴することなくこの本を楽しんだ。裏表紙のあらすじを見て面白そうだと思った勘にハズレはなかった!!どこか昔っぽいのは時代背景が昭和から平成に変わるころの話だから。お姑さんと食べる昼ご飯を毎日自分が用意するなんて…ゆかりはすごいよ。2023/07/26
takaC
33
422ページの417ページ目まではとても面白かった。その先はとてもつまらなかった。2024/12/09
mayu
31
イケメン医師と結婚し、夫の両親と暮らす由香里の遺体が発見されたニュースから物語は始まる。自殺なのか殺人なのか、由香里の思惑とは…。設定が昭和だからなのか、義理の母達からのお手伝いの様な扱いや子供を産む事を強制する姿に辟易させられる。そして何より夫が最低。結婚を焦る繭美、夫の智明、刑事や旅館で働く仲居、様々な視点で進む物語は先が気になるものの、出てくる女性達の誰にも好感が持てずモヤモヤする。今まで読んだ横関さんの作品とは違い、なんだかすっきりしない感じの作品。2022/10/14