出版社内容情報
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内容説明
私、すーちゃんこと森本好子。本日40歳になりました。保育園で調理師として働き始めて丸3年。色々な人に支えられながら(たま~に誰かを支えたり)なんとか元気にやっています。30代との決別の為に断捨離したり、どう生きていくかを考えたり…。恋の仕方を忘れてしまい、大切な人とのお別れもあったけど、世界は美しく私は今日も生きている。
著者等紹介
益田ミリ[マスダミリ]
1969年大阪府生まれ。イラストレーター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
saga
62
すーちゃんが40歳になった。私の職場の女性職員から「40歳になりました~」と言われたこと、そして私は既に50代半ばだったので「まだ若いじゃん」と思ったことを思い出した。ちょうど作者とすーちゃんの関係に近いのだと思った。独身の彼女、そして彼女の友達は、そろそろ老いの心配をするお年頃。私に言わせれば、独身でも既婚子持ちでも、老いの不安は同じだと感じているが……。元後輩で既婚の土田君にトキメク彼女。妻以外の異性に癒しを感じてしまう土田君の気持ちは、男として分かるよ。2022/10/13
キク
61
「食べることは信じることだ。家族の作る食事も、レストランの一皿も、コンビニのおにぎりも、初めて飲むミルクも、信じなければ食べられない。誰も信じないで生きてはいけない」「グラグラしてんな〜あたしの足元。一回ロープから落ちたら、たぶん、もう」「ちがう。今のあたしを支えてくれるのはあの人じゃない。ちがうと思う。ちがうと思った。土田さんが支えるのはあたしではないし、土田さんを支えるのもあたしじゃない。そういうことだ」揺れる40代女性の言葉がささる。あと、土田。何度でもいう。お前、本当に駄目だぞ、そういうの。2023/06/20
hitomi.s
44
益田ミリさんの本は、とてもとても大好きで、文庫だけれど中身はマンガで、ちからの抜けた平凡な絵で、平凡を目標にして生きている私はたまらないのです。繰り返し何度も読むのです。また好きな本が増えました。今日も生きましたね、お疲れさま、ちゃんと自分に向かって言えるような気がする…ちがう…「ちゃんと自分に向かって言いたくなる」本です。今日も、お疲れさまでした。そういえば、先日、誕生日の日に出勤をしたら、美味しいケーキを頂けました。誕生日なのに、仕事の日なのに、美味しかったし、楽しかった。(バリバリ働いた)2022/09/18
chiseiok
40
まさか続きが読めるとは。まず巻末のおまけ対談が嬉しい。すーちゃんの設定が、作者そのものでは無いにしても、その性格を色濃く反映している事がよく分かりました(いや、知ってたけど笑)。本編の脇を固める布陣はもう旧知だし、土田くんのスピンアウトのシリーズも読んでるし、もう磐石の安心感。相変わらず年齢、性別、立場の違う人それぞれの微妙な感情の揺らぎを上手に掬い上げてお話を拵えております。食欲の無いみどり先生への差し入れを考えるすーちゃん、思いがけない悲しい別離にも悲しむだけでなく考えるすーちゃん。やっぱ魅力的です。2022/08/21
パフちゃん@かのん変更
35
ミリさんの漫画はなんか好きだな~。気取りがなくて、すごく気持ちが分かる。40歳になったすーちゃん。でもすーちゃんはすーちゃんで、今のすーちゃん一人だけなんだ。私だっていくつになっても今の私だけなんだ。年取ってしまったみたいな発言はやめておこう。2022/10/12
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