出版社内容情報
県警刑事部の捜査指揮・支援センターに所属する細川春菜に捜査の応援要請が入る。ヤマは二ヶ月ほど前に温泉旅館で発生、被害者が露天風呂で全裸のまま凍死するという何とも奇妙な殺人事件。捜査一課の浅野が温泉宿の娘である春菜を見込んで依頼してきたのだが、二人が頼った「登録捜査協力員」(温泉ヲタク)は一癖も二癖もある人物ばかりで......。
内容説明
県警刑事部の捜査指揮・支援センターに所属する細川春菜に捜査の応援要請が入る。ヤマは二ヶ月ほど前に温泉旅館で発生、被害者が露天風呂で全裸のまま凍死するという何とも奇妙な殺人事件。捜査一課の浅野が温泉宿の娘である春菜を見込んで依頼してきたのだが、二人が頼った「登録捜査協力員」(温泉ヲタク)は一癖も二癖もある人物ばかりで…。
著者等紹介
鳴神響一[ナルカミキョウイチ]
1962年東京都生まれ。中央大学法学部卒。2014年『私が愛したサムライの娘』で第六回角川春樹小説賞を受賞しデビュー。同作品で15年に第三回野村胡堂文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
海猫
101
シリーズ第2弾。温泉旅館の露天風呂で殺人事件発生。今回もまた捜査協力員が、活躍。登場するのは、癖のある温泉ヲタクたち。前回の鉄道ヲタクの世界も濃かったが、温泉の世界にも、こんな濃密な世界があったとは。私はまったく無知だったジャンルだけど、ヲタクたちが語るうんちくには関心が高まる。事件の方は密室殺人的であったり、過去にあった悲劇が見えてくるし、アリバイ崩しありで、ミステリーとして強度がさらに上がった感じ。読み終わると、温泉に行ってみたくなった。次はどんなヲタク世界を、垣間見せてくれるのか?3巻に期待したい。2021/12/14
yukision
90
ヲタクの力を借りて事件を解決するシリーズ2作目。今回は温泉ヲタクが登場。前回同様蘊蓄を語らせると止まらないヲタクの方々の話も興味深いが春菜の身近にいた温泉ファンのキャラが濃すぎた。今回も期待に違わず楽しめる作品だったが,オタクファイルの項目にあった「鳥類」,いつか招集された話が読みたい。2022/09/18
さっちゃん
58
ヲタク担当シリーズ2作目。今回は温泉で凍死した事件の捜査で温泉ヲタク達の知識を借りることに。今回のヲタク達の知識量もすごい。魅力的な温泉の話が続くので、たまらなく温泉に行きたくなる。次はどのジャンルのヲタクなのか今から楽しみ。2022/01/07
坂城 弥生
54
今回は温泉オタク。温泉オタクの中でも細分化されてるんだなぁと。2022/05/23
Kanonlicht
52
特定の分野の専門家を訪ね歩き事件解決の糸口を探るシリーズの第二弾。今回は箱根の温泉旅館で温泉ライターが殺された事件について、温泉オタクたちの見識をもとに殺害の手口や動機を推理していく。ダイイングメッセージにアリバイトリックと前回よりはミステリ要素が増えたものの、読者に推理させるつもりはどうやらなさそう。秘湯と呼ばれる温泉に行ってみたくなった。2025/02/01