内容説明
仕事を放り出して、今すぐどこかに行きたいじゃないか!根っからの怠け者だが、無類の旅好き。人間、旅行以上に大事な仕事があるだろうか。鬼編集者テレメンテイコ女史とともに流氷ウォーク、粘菌探し、ママチャリ旅に手漕ぎボート、果ては迷路マンションまで。どこでも行くが、どこでも脱線。読むほどに、怠け者が加速する脱力珍旅エッセイ。
目次
オホーツク
和歌山
栃尾又
立山黒部アルペンルート
本州横断
宮崎
高知・徳島
都会
著者等紹介
宮田珠己[ミヤタタマキ]
作家兼エッセイスト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆいまある
103
旅に出たい気持が抑えられず衝動買い。あれ、シリーズ3作目だった。どこから読んでもいいと珠己さんも言ってるから良しとする。日本のあちこちを旅し、観光だけじゃなくちょっと冒険してみたり。テレメンテイコさん(廣済堂の川崎優子さん)という編集者と出かけるのだが二人の息が合わず、常にこの編集者の不幸を願い成仏させようとしてる黒珠己さんが面白すぎて、美容院でカラーの間だけ読んでたつもりがカット中も辞められず、気がついたら私の髪、かなり短くなってしまっていた。テレメンテイコ恐るべし。いや、解説によると悪いのは珠己さん。2021/12/26
さとか
49
めっちゃ笑えた🤣宮田氏、どんどん筆が冴えるなぁ〜✒️仕事から解放されるべく、日本各地の気になるスポットを訪れる旅エッセイ。相方は、冷徹な?編集担当のテレメンテイコ女史。2人の掛け合いもさながら、なぜここ選んだ⁉️ってツッコミながら楽しめました!自由に旅行できない今、このような軽ーい笑いは最高です👍高知の沢田マンション、私も気になる👀2021/08/16
おいしゃん
36
変わらずB級スポットを巡る宮田さんだが、この中では高知の沢田マンションにはぜひ行ってみたい。そして解説の川崎さんってどなた?と思ったら、さんざん本書でこき下ろされている担当編集者とは…。旅の裏話も聞けて、今作も面白かった。2021/09/21
はくもくれん
25
私にしては重い読書が続いていたので、久しぶりに宮田珠己さんを読んで、うりゃうりゃと旅行気分に浸る。黒部ダム、高千穂、高鍋大師に行ってみたいなあ。あとがきにもありましたが、自由に旅行できていた自分がうらやましい。またそんな日がきますように。2021/08/18
Nobu A
23
宮田珠巳著書4冊目。21年刊行。「日本全国津々うりゃうりゃ」シリーズ3作目。巻末の「あとがき」でも述べているように「内容は1作目からとくに進化しておらず」となると脱力感満載の諧謔的筆致もさすがに飽きてくる。また「新型コロナめ、ふざけんな!」とあるように旅日記執筆が難航したのは容易に推測出来る。毎回登場のテレメンテイコ女史こと川﨑優子が解説担当。まあそりゃそうだろう。説明しなくても毎回本文通り旅が気楽だとは思わないよ。旅経験者なら誰でも判る。今回の中では高知県の沢田マンションが一番魅力的。一度訪ねてみたい。2024/11/15