内容説明
夫の浮気が原因で離婚し、介護ヘルパーになった弥生。派遣社員の妹・ひな子と暮らしている。ある日、叔母がブラジル旅行に妹を誘う。なぜ自分ではなく、妹なのか。悶々とする弥生は、二人が旅行中の一週間、新しいことをすると決める。ぶつかってきた女性を尾行したり、バーでひとりウイスキーを嗜んだり…。まだ見ぬ自分に出会うための物語。
著者等紹介
益田ミリ[マスダミリ]
1969年大阪府生まれ。イラストレーター。小説、エッセイなど、ジャンルを超えて活躍する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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しんごろ
186
弥生とひな子、なんだかんだ姉妹なんだよね。七転八起。人生はワンツーパンチですよ。一歩進んで二歩下がるんですよ。水前寺清子が歌ってました。そんな感じの物語。弥生もひな子も、挫けながらも前を見て自分の道を進んでほしい。それにしても淑江も清子が元気よすぎる。そのパワーを弥生とひな子に分けてやってほしい。物語も良かったけど、文庫描き下ろしのおまけも良かった。読んでて気に入ってたシーンがいくつかあって、そこにハイライトのようにスポットを当ててくれて良かったな。益田ミリさん初読みでしたが、追っかけたくなりますね。2021/11/01
リコリス
38
「なんだかくたびれたのだった。人をあてにする生き方に、ではなく、自分をあてにできないような生き方に」人任せほど思うように進まないのが人生。時々現実が置いてけぼりになるくらい妄想が先走ってしまう姉妹、バツイチの介護ヘルパー弥生と派遣社員ひなこ。平凡に見える母親や素敵な叔母にもまたふとため息が出ることや幸せを感じる事もあるのだ。でも「あとは野となれ山となれ」。いつも思うけどミリさんの視点って誰もが持ってるスキマをうまく描いていてすごいな。弥生が1日1つ初めてのことをするというのが面白かった。2022/05/07
里季
37
漫画やエッセイを楽しませていただいてた益田ミリさんの小説。久保田家しまいとその母親の心の移ろいを淡々と述べる。家庭をまだ(?)持たないアラサーの娘たち。それぞれ不器用に見える生き方でこれまできたようだが、この先も同じなのだろうか?少し変化があるようなのだが。。。2021/09/21
桜もち 太郎
23
初読みの作家。夫の浮気が原因で離婚し介護ヘルパーの弥生、派遣社員の妹ひな子はマンションで二人暮らし。ある日叔母の清子がブラジル旅行をひな子を誘う。なぜひな子なのか、釈然としない弥生。妹が旅行に行っている間に何か新しいことを始めたいと淡い決意をする弥生。しかし「自分を当てにできないような生き方」に疲れてしまう。「わたしは永遠にこない『いつか』の中で生き、ひからびて人生を終えるのかもしれない」。ありふれた二人の人生、うまくいかない生活がとてもリアルに自分に迫ってきた。新し自分を見つけるのはままならない。2025/08/10
tomoka
23
「自分をあてにできないような生き方にくたびれたのだった」もしかして私はそんな気持ちから結婚したのかもしれないとちょっと後悔(笑)。2021/09/03




