出版社内容情報
花恵が八丁堀で営む「花仙」は、園芸好きの常連客で繁盛していた。ある日、江戸一を誇る味噌問屋の若旦那・仁兵衛が殺され、下手人として仁兵衛と破談した過去を持つ花恵が疑われる羽目に。潔白を証明するため奔走する花恵を助けてくれたのは、当代随一の活け花の師匠・静原夢幻だった。草木花をこよなく愛する二人が強欲な悪党に挑む時代小説。
内容説明
花恵が八丁堀で営む「花仙」は、園芸好きの常連客で繁盛していた。ある日、江戸一を誇る味噌問屋の若旦那・仁兵衛が殺され、下手人として仁兵衛と破談した過去を持つ花恵が疑われる羽目に。潔白を証明するため奔走する花恵を助けてくれたのは、当代随一の活け花の師匠・静原夢幻だった。草木花をこよなく愛する二人が強欲な悪党に挑む時代小説。新シリーズ第1弾。書き下ろし。
著者等紹介
和田はつ子[ワダハツコ]
東京都生まれ。日本女子大学大学院修了。時代小説を精力的に執筆するとともに、現代ミステリーも刊行(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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タイ子
75
植木職の娘、花恵が営む園芸店に集まる常連客は彼女目当てなのか、季節ごとに咲く花が目当てなのか商売繁盛。近くに住む仲良しのお貞、何気に正体を書いたくだりは思わず二度見してしまった。花恵の元結婚相手が殺され、次々に起こる不審な殺人事件。ふとたことで出会った活け花の師匠・夢幻はただの花好きだけの男ではなかった。花恵と夢幻の背景と共に事件の真相を暴いていく新シリーズ。お花以外に料理、お菓子も種々出てくるところが和田さんらしい。2021/02/18
むつこ
31
時代小説でお花屋さんが主人公の作品は初めてのような気がする。ひょんなことから縁談を断られたことがきっかけでお花屋さんを始めた主人公・花恵。江戸の町には畑が少ない?から花や野菜の幼苗を作り鉢植えにして売り出す様子が目に浮かび、外見は女姿のお貞の和菓子はおいしそうだ。殺人事件に忍者が登場する、てんこ盛りの昭和の少女漫画雑誌を読むようないろんなものが詰め込まれたシリーズ1作目。 2022/02/23
ふう
13
ちょっと無理やり過ぎ。残念2024/05/26
喪中の雨巫女。
10
《私-図書館》花屋さんの女主人の話。縁談が破談になったのは、つらかったろうなあ。なんか詰め込みすぎて、無理があるかなあ。2024/11/26
陽ちゃん
5
とある事情で実家の植木屋を出て八丁堀で花屋「花仙」を営む花恵が主人公。彼女の親友であるおとよの嫁ぎ先での連続殺人に巻き込まれかけますが、親しくしているお貞や生け花の師匠である夢幻と共に真相を暴く訳ですが、素人娘の花恵が二人と一緒に奉行所ヘ忍び込んだのには驚きました。これからも、この三人で事件?を解決していくのかな。本筋からはずれますが、花恵の作る料理とお貞の作るお菓子が美味しそう!2021/03/09