内容説明
空に浮かぶ雲の塊が赤く染まる。その正体は、周囲の酸素を吸収し、生物を死滅させる恐るべき微生物だった。雲は広がり、地表の酸素濃度はどんどん減少。生き残りの道を模索する政府は、選ばれし者だけが入居できる巨大シェルターを建設する。運命に抗う者、宗教に走る者、破滅を選ぶ者。そして最後の時が―。想像を超える結末があなたの魂を震わせる。
著者等紹介
山田宗樹[ヤマダムネキ]
1965年愛知県生まれ。98年「直線の死角」で第十八回横溝正史ミステリ大賞を受賞。13年『百年法』で、第六十六回日本推理作家協会賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
スカラベ
64
尽きることのない世界終末論。本書では、ある突飛な自然現象を機に人類滅亡のカウントダウンが始まる。その時人は何を想いどんな行動をとるのかを本の厚みとともに圧倒的な迫力で描ききる。シェルターにはAIに選ばれたものしか入れないという点では映画『ディープ・インパクト』を、最後の人類の遥かな行く末にはクラークの小説「幼年期の終わり」を想起させられた。希望を絶たれ追い詰められた人たちが取る行動に自身をあてはめつつ、壮大な物語の果てに、終章<神話>に辿り着いた時、読者は人類滅亡《小説》というタイトルの意味を知る。2020/11/19
dr2006
34
微生物が密集しCO2が高い濃度となったことで赤潮の様に赤く染まった雲が現れ青空を覆った。周囲の酸素を吸収し生物を死に追いやる。赤い雲は進化しながら徐々に増え、やがて地球の酸素濃度が生物存命以下になることが判明した。各国は人類全滅を避ける為、都市型巨大シェルターを建設した。日本は12万人収容のシェルター1か所のみ。AIの人選は、優秀で完璧な人ではなく、年齢も様々で長短合わせ持つ人だった。シェルターの社会維持には多様性と相互補完が重要なのだろう。選ばれた人と外に残された人々の葛藤を描くSF大作。面白かった。2026/07/12
Junichi Yamaguchi
30
『人類、滅亡しちゃうんだ』… とてもスケールの大きい作品。 未来が見えなくなったとき、僕は未来を探すことが出来るだろうか? 読了が近づくにつれて、頭の中で鳴り響いたBGMは「MICHELLE」の「GIRL FRIEND」。 最期まで、ぶっとんでいたいね。 声が枯れても「 I LOVE YOU」って叫びながらさ。。2021/01/02
Kaz
21
人は例外なく死を迎える。判ってはいるが、つい忘れがちになる。気候変動により地上に住めなくなることから、人類はシェルターを構築。そこにはAIが選んだ人だけが移住できる。その政策を支持するもの、反対するもの、反応は様々。人は追い詰められたときに、本性が現れる。2023/10/21
スナイデル
12
4.52024/02/13




