内容説明
国内有数の仮想通貨取引所に、資金洗浄の疑いが持ち上がる。マネロン室の樫村らが捜査を開始するが、謎の人物から警察の撤退を求める脅迫メールが届く。さらに調査対象だった取引所の女性CEO・村松が失踪。自作自演か、それとも第三者による誘拐か。姿の見えない敵を相手に、刑事たちは心理戦を仕掛けるが…。汚れた金の行方に迫る警察小説。
著者等紹介
笹本稜平[ササモトリョウヘイ]
1951年千葉県生まれ。立教大学卒。2001年『時の渚』で第一八回サントリーミステリー大賞と読者賞をダブル受賞。04年『太平洋の薔薇』で第六回大藪春彦賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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坂城 弥生
35
仮想通貨っていうと私はあやしいイメージしかないけど、今作はビットコインを使ったマネーロンダリングの話だった。でも途中から誰を信じていいのか分からずFBIやCIAが出てきてすごい大事になってた。結末には納得。2020/10/22
hiyu
5
仮想通貨取引所が舞台だが、展開が全く予想がつかず、ワールドワイドになっている。テーマからしてもそうならざるを得ないのだが、ついていけない部分が少なからずあったので、このような話題については少なくとも知識としても知っておきたいものだ。2021/05/07
mari
2
5/10点2022/11/06
フウミズ
2
GOOD 952022/09/10
ひつじパパ
2
自ら高尚な決意のもと、村松が設立したビットスポットだが、だんだん悪い方向に走ってしまった。ネットという匿名性が高いのと、セキュリティーの関係で、悪い輩が入る隙が大いにあったからだと思う。実際、警察には、今後、こうしたサイバーセキュリティ話関係の部署や対策をしっかりしてもらい、透明性を高めてもらいたいと思う。また、私はまだ手を出した事は無いが、ビットコインの透明性や安全性などもう少し、企業は高めて欲しいと思う。2021/04/26