内容説明
富士山を望む町で暮らす介護士の日奈と海斗はかつての恋人同士。ある時から、ショッピングモールだけが息抜きの日奈のもとに、東京の男性デザイナーが定期的に通い始める。町の外へ思いが募る日奈。一方、海斗は職場の後輩と関係を深めながら、両親の生活を支えるため町に縛りつけられる。自分の弱さ、人生の苦さ、すべてが愛しくなる傑作小説。
著者等紹介
窪美澄[クボミスミ]
1965年、東京都生まれ。2009年「ミクマリ」で女による女のためのR‐18文学賞大賞を受賞。受賞作を所収した『ふがいない僕は空を見た』で11年山本周五郎賞を受賞。12年『晴天の迷いクジラ』で山田風太郎賞受賞。19年『トリニティ』で織田作之助賞受賞。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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