内容説明
島抜けした元博徒・丹次の兄捜しはいよいよ佳境。眼を悪くした兄・佐市郎の居場所へついにたどり着けそうな予感に気が逸る。一方家業の乾物問屋を潰し、親に首を吊らせ、佐市郎を捨てた兄嫁と情夫とは方をつけなければならない。そしてすべてが済んだ時、丹次が下した衝撃の決断―。兄弟の強い絆に胸締め付けられる、感涙のシリーズ最終巻。
著者等紹介
金子成人[カネコナリト]
1949年長崎県生まれ。会社勤めのかたわら倉本聰に師事し、72年「おはよう」で脚本家デビュー。97年、第十六回向田邦子賞を受賞。「鬼平犯科帳」「剣客商売」「御家人斬九郎」「水戸黄門」など脚本作品多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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