内容説明
雑居ビルで男性の絞殺死体が発見。被害者はなぜか“怨霊”に怯えていたという。ドSすぎる女刑事・黒井マヤは、従順な相棒・代官山、ドMな浜田とともに、この奇妙な事件の捜査に乗り出すが、唯一の「天敵」である白金不二子管理官と捜査方法を巡って対立。実は不二子は「冤罪」というトラウマを抱えていた。新キャラ満載の人気シリーズ第五弾!
著者等紹介
七尾与史[ナナオヨシ]
1969年、静岡県生まれ。2010年に第8回「このミステリーがすごい!」大賞隠し玉として、『死亡フラグが立ちました!』(宝島社)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カメ吉
56
シリーズを重ねる毎に黒井マヤが普通の刑事っぽく感じてきました。 確かに猟奇的な事件は相変わらずですが今回のテーマが冤罪という事でちゃんとしたドラマになりすぎてしまったのが「らしくなかった」気がしました。それでもマヤと代官様と浜田のトリオプラス白金管理官と中々のメンツの絡みは面白かった。2019/08/28
Junichi Yamaguchi
30
『どうせ死ぬなら、殺されちゃいなさいよ』… 変わらずに楽しめるシリーズ作品。 マーダーシップなんて言葉、初めて聞いたわ。。2019/09/15
のびすけ
24
シリーズ5作目。マヤたちが追い掛ける殺人事件と、時間軸が異なる別の物語が交互に進み、次第に物語が繋がっていくお決まりパターン。今回のテーマは「冤罪」。残された被害者家族と加害者家族の苦悩と悲劇、警察組織の正義とは…。白金管理官と遣り合うマヤがいつになくシリアスだったのが印象的。事件の着地まで描かれていなかったけど、マヤたちの正義が勝ったと信じたい。2022/07/22
チロ子
15
とても読み応えがあって面白かったです!!2023/09/08
ハゲおやじ
14
今回は、重い話が核となった話。過去(人)の話が交互に出てきて「またか…。」って感じで飛ばし読みしそうになるのを我慢。2/3位から「こいつは…。」と私でも黒幕がわかって来た。でも「ん…?」と実働犯は見つけられなかった。冤罪の環境をうまくまとめている所が、この作家の凄いところかなぁ。他の方も書いているけど、組織の闇をスカッとさせて欲しかった(今 TVでやってる”半沢”みたいにねぇ)。初登場のマヤ母は、なぜガマガエルと結婚を?不思議だなぁ…。そうそう、圏内ちゃんが言葉で出たねぇ。2020/09/20