内容説明
イヤなことがあって、イヤだと思っていたら、別のイヤなことが。でも、そのおかげでひとつ前のイヤなことが煙にまかれてぼやけていく。イヤなことがある日も、ない日も、さいごは大好物のサバランや、デパ地下のアップルパイ、トラヤカフェのかき氷で終わらせれば元気が湧いてくるというもの。かけがえのない日常をつぶさに掬い取るエッセイ集。
目次
夜の繁華街で気がついた
オーストラリア戦
映画館を出て
新しいワールド
どんどん減っていく
10分の間
ストロベリーキング
あっという間にひとくくり
好きなものと許容範囲の関係性
今年ももちろん〔ほか〕
著者等紹介
益田ミリ[マスダミリ]
1969年大阪府生まれ。イラストレーター。主な著書に四コマ漫画「すーちゃん」シリーズなどがある。また、エッセイ、絵本など、ジャンルを超えて活躍する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
zero1
173
【人生がどんどん減っていく】は40代女性には切実な問題。共感を呼ぶ人気漫画家のエッセイ。【選ばなかった人生】も【もうひとりの自分】を考えることは多いはず。人生は自分で選んでいるのか?それとも選ばされているのか?焼肉が美味しそうなソウルや札幌などへの旅を満喫した著者。各地で食べたものが実に美味しそう。寝台特急カシオペアは16年に廃止された。途中の漫画では夕焼けに拘っている。羽根木公園(世田谷)の梅は懐かしい。【人は必ずわかり合えるわけではない】は名言。多くの人は【話せば分かる】と誤解している。2020/01/04
馨
171
ミリさんが2013/10-2016/05に連載していたエッセイ。旅行の話も多くて充実されていて羨ましい。また、スイーツや食べ物をよく食べている印象。ふとした瞬間に人生について考えたり、夕焼けに感動したりする心の美しい人だと思いました。私もミリさんのような年の取り方をしたいなと思います。2018/08/14
Ikutan
85
イヤなことが続くと、古いイヤなことは薄まって、以前のイヤなことはどんなことだったっけ?って感じちゃう。なるほどね。ミリさんの着眼点は相変わらず、鋭ーい!そして、イヤなことがあっても、何とかなるさと元気になれる土台は日々の積み重ね。それは、ミリさんにとって、旅先で新しい発見をしたり美味しいものを食べたりすることかな。旅や食に纏わる話がいっぱい。ミリさんには、いつも日常のキラリとした瞬間に気付かされたり、その考え方にハッとさせられたり。でもまあ、今回の一番の感想は一言。『よく食べるなぁ!』でした(笑)2018/08/31
毎日パン
77
エッセイ集。面白かったです。「気ままで気楽だ」って言葉がありましたが、ホント羨ましい〜。このご時世以前より旅行に行くのもままならないので、旅行好きのミリさんのこの作品を読んで行った気分を味わい、いつかは自分で行けるであろう日を夢みて楽しく読ませてもらいました‼︎ウキウキさせてくれる作品でした。2021/12/09
Comit
73
積読本~旅とスイーツ中心に、益田ミリさんの日常を切り取ったエッセイ集。背伸びせず、無理もせず、自分らしく。その自分らしさも飾らない等身大の姿。生き方に共感、やっぱり素敵な人だと思う。“金沢”、“沼津”、“三島”、“豊川稲荷”、、、旅っていいなぁ(*´艸`)~著者、えーっと…読了10冊目Σ(゚д゚;)積読本も合わせれば、益田さんの本がダントツの1位(汗)2021/07/12