内容説明
旗本の小出家で、上役の悪辣な妨害にも負けず職務と武芸に励む川端藤吉。真っ直ぐなその姿に当主の信頼も厚く、頭角を現していく。ある日、新御番衆の旗本、香坂平内から婿入りの誘いが掛かる。香坂家は将軍御目見の地位にあり、藤吉には更なる出世となるのだが、平内の娘の楓は、重い病で明日をもしれぬ命だった―。悲通のシリーズ第四弾。
著者等紹介
千野隆司[チノタカシ]
1951年東京都生まれ。國學院大学文学部卒業。90年、「夜の道行」で第十二回小説推理新人賞を受賞し、選考委員から“第二の藤沢周平”と賞賛される(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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はにこ
28
都築と堀越がムカつきすぎてキッーってなりながら読み進めた。結末にはスッキリした。こんな奴らが武士って最悪だわ。そんな中でもめげずに勤める藤吉に信頼が集まって嬉しかった。さて、さらに出世した藤吉、千寿と結ばれることがあるのか、最終巻を楽しみにしたい。2021/05/08
美月0217
15
これ・・読んでました・・ 読んだ本に登録してなかったんだ・・2017/11/06
あちこ
14
引き続き小出家。4巻序盤~中盤が今迄で一番イライラした笑 堀越と都築がもう酷すぎて酷すぎて、主人公の十八番「自分にも非がないとは言えない」「告げ口するようで躊躇われる」の連発がストレスフル。その分、報われた時のすっきり感も一番大きかった! 最後には婿入りという形で御目見に。次が最終巻ですが、最後はどこまでいくのかな。2018/03/27
hiyu
9
辛いところでグッと堪える所。特段優れたとか、恵まれている等、そういう訳ではない。胸の御守りを糧に努力していく姿、正に一所懸命である。自分も頑張らないとなあ、ついついそう思いたくなる。2017/08/06
suzu
8
楓さまともう少し言葉の交流がほしかったですね。これからの主人公の支えになるような。2018/05/29