内容説明
お夏が再会したその男は、親に捨てられ泥棒稼業に身をやつした過去の持ち主だった。一時期はまっとうな道を歩もうとした彼だが、世間の風は容赦ない。「生まれてこなければよかった」。捨て鉢な気持ちで喧嘩を起こした彼を救ったある浪人。その恩人が窮地に陥った時、男は一度だけ泥棒に戻る決意を固めるのだが…。心に優しい風が吹く第七弾。
著者等紹介
岡本さとる[オカモトサトル]
1961年、大阪市生まれ。立命館大学卒業後、松竹入社。松竹株式会社90周年記念新作歌舞伎脚本懸賞に「浪華騒擾記」が入選。その後フリーとなり、「水戸黄門」「必殺仕事人」などのテレビ時代劇の脚本を手がけ、現在も数多くの舞台作品において脚本家、演出家として活躍する。2010年、『取次屋栄三』で小説家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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いつでも母さん
152
いよいよ佳境に差し掛かって来た予感。沁みる人情はお馴染みだが、新たな凄腕登場のようだ。第7弾も面白く読んだが、残り3巻だと思うと続けて読みたいような‥そうでないような‥あぁ、じれったい。こんな読み手はお夏に「はっきりしなよ」と言われそうだ。2022/09/01
とし
105
居酒屋お夏「朝の蜆」7巻。お夏、清次に元魂風一家の昔の仲間河瀬庄兵衛、八兵衛が加わり、仇千住の市蔵との格闘が始まるのか。2017/09/19
やま
102
居酒屋お夏シリーズの7作目。 2017.06発行。 文字の大きさは、中。 ひじきの煮たやつ、朝の蜆、さしむかい、にぎり箸の短編4話。 朝の蜆は、いい。本条兵太夫と菊太郎の主従は、お互い信頼し、思いやり助け合って行く様がとても良い。 さしむかいは、何故か、どこかで読んだような話しだ。 にぎり箸は、娘可愛さに自分を見失った親分は哀れだ。 次回は、お夏たちと千住の市蔵が対決するか……2019/12/29
papako
70
シリーズ続けて。お夏さんにとって懐かしい人が登場したり、新しい出会いがあったり、対決にむけての準備期間ね。『朝の蜆』いい主従だわ。『さしむかい』これが良かったな。誰にでもあるよね。2019/08/20
み
31
う~ん、最後のお話しが胸くそ悪い(>_<)子が子なら、親も親だし。縄張り争いの件は、早く収束して欲しい。2017/08/10
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