内容説明
人生をつつがなく平凡に暮らしたいなら本など読まないほうがいい。しかし、本を読んだほうが人生は格段に面白くなる―。人類未踏の地に分け入り、暗闇の中で氷雪を踏み歩く探検家にしてノンフィクション作家が、古今東西の書物を通して、「なぜ、探検するのか?」を切実に模索する。爆笑にして深遠な読書エッセイ。毎日出版文化賞書評賞受賞作。
目次
日々本本1 小説篇1(三大北壁と子供と母と男と女―金原ひとみ『マザーズ』を読む;就活とフェイスブックに見る現代の優しさ―伊藤計劃『ハーモニー』を読む;表現者の宿業―サマセット・モーム『月と六ペンス』を読む;同一状況下における状況と状況のすれ違い―中島京子『小さいおうち』を読む)
日々本本2 ノンフィクション海外篇(お願い!サードマン―ジョン・ガイガー『奇跡の生還へ導く人』を読む;山のジャンル化、マニュアル化―ジョン・クラカワー『空へ』を読む;はるか遠くの大いなる孤独のなか―ジョーゼフ・キャンベル、ビル・モイヤーズ『神話の力』を読む;私が探検家を名乗るわけ―ショーン・エリス、ペニー・ジューノ『狼の群れと暮らした男』を読む)
日々本本3 ノンフィクション国内篇(旅に向かわせた一冊―高野秀行『西南シルクロードは密林に消える』を読む;恥ずべき原点―金子民雄『東ヒマラヤ探検史』を読む;予断について―私的ノンフィクション考1 増田俊也『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』を読む;超人ウエムラの秘密―植村直己『北極圏一万二千キロ』を読む;事実を捕まえる―私的ノンフィクション考2 井田真木子『同性愛者たち』(『井田真木子著作撰集』)を読む)
日々本本4 小説篇2(雨の西落合付近―町田康『告白』を読む;六道輪廻をゆく―辻邦生『西行花伝』を読む;神なき土地へ―コーマック・マッカーシー『ザ・ロード』を読む)
著者等紹介
角幡唯介[カクハタユウスケ]
1976年北海道生まれ。ノンフィクション作家、探検家。早稲田大学探検部OB。デビュー作『空白の五マイル』での開高健ノンフィクション賞、大宅壮一ノンフィクション賞を始め、『雪男は向こうからやって来た』『アグルーカの行方』でも数々のノンフィクション賞を受賞。『探検家の日々本本』で毎日出版文化賞書評賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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